MUSICAL FEATURES
Volteraは、ゲートシーケンサーMetronに4チャンネルのCVトラックを追加できるエキスパンダーモジュールです。Metron単体に16のVolteraを接続できるので、最大64トラックのCVチャンネルを追加できます。電圧レンジやクォンタイズの設定はトラックごとに可能なので4つのまったく別のパラメータを一つのVolteraでコントロールできます。
- 4HPで4トラックのCV出力。バイポーラ―出力も可能です。
- Metronを使った直感的なプログラミングが可能
- Metron1台に16台のVolteraまで接続可能
- 電圧レンジはトラックごとに設定可能
- アナログスタイルプログラミング
- デジタルによる高精度
- ステップごとに電圧を記録可能
VolteraとMetronの間のケーブルは赤いストライプが基板上のドットと合う向きで接続します。2つめ以降のVolteraは、その前のVolteraにデイジーチェーンしていくか、もう一つのMetron上のコネクタからデイジーチェーンしていきます。Voltera接続用ピンコネクタには、使用していない時は必ずターミネータージャンパーをドット同士がマッチする向きで被せてください。
下の動画でも接続の様子を確認できます。
DEMOS
接続の様子もこちらの動画で確認できます。
HOW TO USE
シーケンスの設定
Volteraであるステップの電圧を設定するには、Metron上、設定したいステップのボタンを押しながら、Volteraのノブを回すことで設定できます。Volteraの各トラックとMetron本体のゲートトラックの間に対応関係はないので、どの段のマトリックスボタンを押しながら回しても大丈夫です。設定している間は電圧値や音程がMetronのディスプレイに表示、値を確認できます。
Volteraでは直近でセットした電圧の値が、新たに電圧をセットしたステップにぶつかるまでホールドされます。例えば、上のやり方でStep2の電圧のみを設定(例えば1.2V)するとどのステップでも1.2Vをキープします。次に同じやり方でStep5の電圧を2.8Vにセットすると、Step2〜Step4までが1.2V、Step5〜(ループ終わり)〜Step1が2.8Vとなります。Selectボタンを押すと、電圧をセットしたステップ(出力電圧が変化するステップ)が点灯します。点灯しているボタンを押すと点灯が消え、セットされた電圧がクリアされ、その前のステップの電圧を保持するようになります。
Metron本体と同様、ライブレコーディングも可能で、RECORDボタンを押してからノブを回すことで、ノブの電圧値がステップごとに記録されます。
電圧レンジとクォンタイズの設定
各CVトラックは個別に電圧レンジとクォンタイズを設定可能です。設定するには、MetronでGlobalメニューモードに入った上で、Voltera上設定したいトラックのノブを回して切り替えます。ノブを回していくとMetronの表示が切り替わり、レンジを示します。
- 5-5: クォンタイズなし、-5V〜5V
- 0-5: クォンタイズなし、0V〜5V
- 1-1: クォンタイズなし、-1V〜1V
- 5q5: 半音ごとにクォンタイズ、-5V〜5V
- 0q5: 半音ごとにクォンタイズ、0〜5V
- 1q1: 半音ごとにクォンタイズ、-1V〜1V
- Usr: Matrixボタン上に、レンジを表すバーと、クォンタイズの状態を示す鍵盤状配列が表示されます。レンジは希望の範囲の両端を押すことで、スケールは各鍵盤のON/OFFを切り替えることで設定できます。
レンジ設定やユーザースケールによるクォンタイズは、入力に対して行われるため、一度設定した後にレンジやスケールを変更しても、それまでに打ち込んだ電圧がそれに合わせて変わるわけではありません。つまり-5V〜5Vのレンジの時に打ち込んだ4Vは、-1V〜1Vのレンジに変えても0.8Vに変更などされず4Vのままです。同様に音程がEになっているステップは、その後スケールをCマイナースケール(Eを含まない)に変更しても、自動でEbになったりはしません。新たに打ち込む電圧のみがマイナースケールにクォンタイズされます。
クリアやコピー操作
Metron本体と同様、Volteraでも設定したCVシーケンスのクリアやコピーが可能です。例えばコピーペーストであれば、Duplicateボタンを押しながら、コピーしたいVolteraトラックのノブを、一番右まで回します。こうすることで、そのトラックを選択したことになり、コピーが完了します。同様に、Duplicateを押したままペーストしたいトラックのノブを一番右まで回すとペーストできます。クリアも同様です。