MUSICAL FEATURES
このモジュールには、それぞれのディレイ時間比が1倍、2倍、、、8倍と設定された8つのディレイタップが搭載されています。ディレイ時間はDelay Timeノブ(及びCV)がx1の時にそれぞれ75,150,225,300,375,450,525,600ミリ秒で、Delay TimeノブとCVによってディレイ時間を一斉にコントロールできます。ディレイ時間は0.1倍から2倍まで変化する為、最短で1番タップのディレイ時間が7.5ミリ秒のサブオーディオレートまで到達します。Delay Time CV入力は2系統あり、アッテヌバータがつきます。クラシックなアナログBBDディレイと同様、ディレイ時間の変化中はピッチも変化し、独特のサウンドキャラクターを持ちます。
ディレイへのオーディオ入力は3つあり、全てゲインコントロールがつきます。この入力部のミキサーを使用することでディレイのフィードバックを行います。3つの入力のうち真ん中の入力には8番目のタップを1オクターブピッチシフトしたシグナルが、一番右の入力には8番目のタップをリバーブに通したシグナルが内部結線されています。 それぞれ対応するゲインを上げるとそれらのシグナルがフィードバックしてディレイを繰り返す為、ピッチシフトエコーやリバーブ、シマーリバーブ的な効果を付け加えることが可能です。これらの入力の内部結線はパッチにより上書きされるので、例えば5番タップをフィードバックしたい場合は5番タップのオーディオ出力を2番目や3番目の入力にパッチします。フィードバックする経路に外部のピッチシフターやリングモジュレーター、フィルターなどエフェクトを通しても面白い効果が得られます。VCAを通せばフィードバック量もモジュレーションできます。フィードバックを上げると入力がなくても自己発振し、ユニークなサウンドを生み出します。
タップごとに音量をスライダーでコントロールされたManual Mix以外に、奇数番目、偶数番目のタップを取り出すEven/Odd Taps出力、タップ音量にあらかじめ決められた傾斜がついたPreset Mixes出力が搭載され、簡単にステレオ効果を作り出すことができます。個別タップの出力は上述のフィードバック以外にも、VCAミキサーなどで混ぜたりパンしたりすることでより細かいコントロールに使用できます。またドライシグナル及び個別タップのエンベロープフォロアー出力を利用することで、ディレイに関連したリズミカルなモジュレーションシグナルを取り出すことができます。
DEMO
Verbos Electronics – Multi Delay Processor -> Workshop at Schneidersladen from HerrSchneider on Vimeo.