MUSICAL FEATURES
Helicalは自己回帰型シンセシス(Autoregressive Algorithmic Synthesizer)により構成された16音ポリフォニックシンセサイザーです。
自己回帰型シンセシスにより、無限に新しいフレーズや音響を生み出し続けます。
それぞれのオシレーターは、シーケンサー、Wavetabbleオシレーター、エンヴェロープ・ジェネレーター、VCAを備えており、それらは各オシレーター毎に独立しています。ユーザーはパネル前面のSDカードに書き込むことで、スケール、LEDの色を専用のエディターで変更する事ができ、Wavetableも自由に変更可能です。
HOW TO USE
自己回帰型シンセシスはオリジナルの手法で、次のパラメーターを決定する為に、過去の状態を参照するアルゴリズムを持っています。 Helicalでは、それぞれのオシレーターの過去のピッチ(音高)が次の音の長さ(音価)を決定し、過去の音価が次の音高に影響を与えています。過去から螺旋状(helical)に影響を受けることにより、完全なランダムとは異なる、自然な音響を生成します。
エンベロープが終了した時点で、ピッチとデュレーションを新たに計算します。
自己回帰の進行により、上図のようなエンベロープとピッチの流れが生成されます。
Helicalは既存の音楽のリズムの概念(BPMから音価を決定する)ではない、新しいリズムを探求することを目的にデザインされています。
パッチングにおいてポイントとなるコントロールの一つにボイス数を指定するPolyコントロールがあります。最小の場合ボイス0でミュートされるので、最小にしたままここにCVやゲートを入力することで、そのタイミングで発音されるようになり、多彩なゲーティングが可能です。
Interface
マウスオーバーで各部の説明が表示されます
Wavetableの編集
Synthesis Technology社のWave Editを使用して、ウェーブテーブルのオリジナルプリセットを作成することができます。
書き出したwavファイルをbuf_wt.wavに名称変更し、SDカードに書き込みます。
上記のように、8つの各テーブルはHelical上で1つのプリセットとして処理されます。
Wave Editの使い方については、Synthsis Technologyのページをご参照ください。
他のソフトを使用する場合は、テーブルサイズ256サンプル、64タイプ、合計16384サンプルのwavファイルを作成し、buf_wt.wavにリネームしてSDカードに書き込んでください。48kHz/24bitを推奨します。