MUSICAL FEATURES
VCFS(Extended Variable Slope Filter)は、Sergeシステムの中でも広範囲の音響特性をカバーする個性的なVCフィルターモジュールです。一般的なVCFモジュールがカットオフ周波数のCVコントロールを提供し、どの周波数がフィルターを通過するかを制御可能にしますが、VCFSでは、かすかに知覚できるフィルタリングから共鳴性が高く鋭いカットオフまで、フィルタリング量を動的にコントロールする事が出来ます。Variable Slopeコントロールが中央位置の時、VCFSはHP/BP/LP出力を同時に獲得可能なフラット・レスポンスのVCFのように作動します。この時、カットオフのスロープは12dB/Octです。コントロールが最大値に向けて増加するにつれてフィルターレゾナンスも増加、カットオフは鋭く変化します。
VCFSは、VCFQのようにPingしませんが、最大値の設定時には入力信号から倍音を抽出する事で十分に共振します。コントロールが最小値の時には、カットオフのスロープが6dBまで減少します。この種のフィルタースロープの変化は、アコースティック楽器の音の変換のいくつかに該当する効果的なシンセシス・テクニックとして知られています。また、VCFSは2つのシグナル入力を備えており、Mixノブを介してマニュアルでミックス、およびクロスフェードする事が出来ます。
Interface
マウスオーバーで各部の説明が表示されます
?
- 赤:ゲート(ON:5V)
- 白:0V?5Vのユニポーラー信号(DCカップリング)
- 黒:-2.5V?2.5Vのバイポーラー信号(ACカップリング)
?
Sergeについて
Sergeモジュラーはもともとはユーロラックとは電圧も大きさも違うシステムとして開発され、現在は本商品のようにユーロラック化もされていますが、ジャックや使用する電圧についても独自の次のような決まりがあります。
- 使用する電圧のレンジが通常のユーロラックモジュールより小さいです。オシレーターであれば通常のユーロラックでは電圧の上下端幅が10V(10Vpp)なのに対してSerge Euroは4~6Vppです。フィルターへの入力などもそのレベルに合わせて設計されているので、他社製品と使用する場合には適宜シグナルのブースターやアッテネータを通して使用してください。
- Sergeでは、ジャックごとの想定される電圧が色によって表されています。
赤:ゲート
白:ユニポーラー(0V以上の電圧)
黒:バイポーラー(0V以上だけでなくマイナス電圧も想定)
シグナルのスピードについては、どのジャックにおいてもオーディオレート、CVのレートでも動作し、それがSergeシステムの特徴になっています。
?
DEMO
?