MUSICAL FEATURES
Serge Dual Universal Slope Generator (DSG)はCV、オーディオ両方の広範な領域の機能を実現することのできる、Sergeシステムでもっとも多機能なモジュールです。多くのユーロラックのファンクションジェネレーターがこのモジュールの影響を受けています。
DSGを構成する2つのスロープジェネレーターの機能は以下の通りです。パッチングにより様々な役割をこなしますが、R*SのDSGはRiseやFall時間が0.1ミリ秒以下に到達するので、周波数換算で10kHz以上の高周波のオーディオレートでも素晴らしい動作をします。
- “IN”へシグナルを入力すると、入力電圧が上昇時にはRiseで指定するスピードで、下降時にはFallで指定するスピードで、入力電圧の変化を遅らせます(ラグプロセッサー、スルー)。この機能により、ピッチCVを入れればポルタメント、ゲートを入力すればサステイン100%のASRエンベロープ、音を入力すればエンベロープフォロアーや低解像度のフィルターとして使用できます。
- “TRIG IN”へゲートやトリガーシグナルを入力すると、Riseで指定する時間で上昇し、Fallで指定する時間で下降する電圧の動きを1回トリガーします。この機能により、ADエンベロープとして使用できます。
- CycleをONにすると、Rise時間での上昇→Fall時間での下降を繰り返す電圧が出力され、オシレータ―となります。この機能により、RiseやFall時間が短ければVCOとなり、長ければLFOとして使用できます。
更にFallの終わりの合図として出力される”END”出力を利用すると、Trig Inに入力したトリガーをRiseとFallの時間分遅らせて出力され、トリガーディレイとなります。またADエンベロープが立ち上がっている時にはTrig Inへの信号でリトリガーされない為、Trig Inへクロックを入力し、クロックの時間間隔より長くRiseとFallの時間を設定するとクロックディバイダーになります。同じ理由によりTrig Inへパルス波を入力すると整数オクターブ下等のサブハーモニックを出力できます(サブハーモニックジェネレーター)。
特にDSG mk2ではオーディオとしての機能が強化されており、4オクターブ程度のトラッキングが可能です。
Interface
マウスオーバーで各部の説明が表示されます
- 赤:ゲート(ON:5V)
- 白:0V~5Vのユニポーラー信号(DCカップリング)
- 黒:-2.5V~2.5Vのバイポーラー信号(ACカップリング)