MUSICAL FEATURES
Warpsは、2つのオーディオシグナル(キャリアとモジュレーターと呼ばれます)を入力し、様々なクロスモジュレーションにより新しいオーディオシグナルを生み出す、コンパクトで強力なプロセッサーモジュールです。片方の入力オーディオシグナルは1V/Octコントロール可能なWarpsの内部オシレーターを使用することもできます。シンプルなオシレーター音を入力すれば、デジタルコンプレックスオシレーターのような音に変化させることも可能です。
モジュレーションの方式(アルゴリズム)はCVによってもコントロール可能で、アルゴリズムの移り変わりの際には連続的にモーフィングします。 アルゴリズムは全部で7種類あり、メインの大きいノブで連続的に変化します。
- クロスフェード: 2つの入力シグナルをクロスフェードして出力可能です。Timbreノブでミックスのバランスをコントロールします。
- クロスフォールディング: キャリアとモジュレーターがミックスされたあと少量のクロスモジュレーションが加えられ、ウェーブフォルダーを通して出力されます。ウェーブフォルダーのかかる量がTimbreノブでコントロールされます。
- アナログモデリング・ダイオードリングモジュレーション: リングモジュレーション→ダイオードクリッピングというアナログ回路の作用をデジタルエミュレーションしたシグナルが出力されます。Timbreによって出力シグナルのゲインがコントロールされ、ダイオードクリッピングによる音色変化の量もコントロールされます。
- デジタルリングモジュレーション: ダイオードリングモジュレーションよりもマイルドなリングモジュレーションになります。AD633ベースのアナログリングモジュレーションに似たサウンドになります。Timbreによって出力シグナルのゲインコントロールとソフトクリッピングによる音色変化量をコントロールします。
- XOR ビット操作: 2つの入力シグナルをそれぞれ16bitの数値に変換し、XOR演算(排他的論理和)処理します。
- 比較操作: キャリアシグナルのマイナスの部分をモジュレーターのシグナルで置き換える、絶対値の小さい方のシグナルを出力する、などの比較による音色生成を行います。これらの比較のロジックはTimberコントロールによってモーフィング可能です。
- ヴォコーダー: 20バンドヴォコーダーのデジタルエミュレーションを行います。キャリアシグナルのバンドごとのゲイン変化のエンベロープがモジュレーターのバンドごとゲイン変化に適用されます。Timberはこの適用の強さをコントロールします。アルゴリズムノブ右側3つのマーク範囲が全てヴォコーダーに対応し、右へ回せば回すほどエンベロープのリリースタイムが長くなり、右に回しきるとその瞬間モジュレーターシグナルがフリーズします。
DEMO
外部入力オシレーターにはスタンダードなDoepfer A-110オシレーターのみを使用した(ボコーダーの後半のみテレビ音声も使用)デモです。非常に幅の広い音が作り出せています。
入力にSynthesis Technology E350を使用した簡単なデモです。