MUSICAL FEATURES
またPlaitsにはデジタルローパスゲートが組み込まれているため、VCAやエンベロープモジュールを用意することなくトリガーを入力するだけでパーカッシブなシンセサイザーボイスとしても使用できます。
オーディオクオリティやエイリアス処理、CV処理の解像度等においても進化し、より豊かでクリーンなサウンドを生み出します。
ピッチ感を持ったアルゴリズムは次の8つです。
- 連続的似変化するスタンダードな波形ペア
- スロープが可変な三角波をウェーブシェイパーやウェーブフォルダーを通した波形
- 連続可変なフィードバック経路を持った2オペレーターFM
- 2つの独立してコントロールできるフォルマント
- 24の倍音成分をコントロールできるハーモニックオシレーター
- 8×8のテーブルバンクを4つ持ったウェーブテーブルオシレーター(連続・不連続変化両方可能)
- コードジェネレーター(音色以外に転回等もコントロール可能)
- 人のしゃべり声のアルゴリズムコレクション
パーカッションに使いやすいノイズや不協和音のアルゴリズムは次の8つです
- グラニュラー処理されるノコギリ波/サイン波。グレイン濃度やサイズ、周波数のランダマイズなどがコントロール可能です。
- レゾナントフィルターに通されたクロックノイズ
- レゾネーターに通された粒子ノイズ
- 拡張されたKarplus-Strongモデル(Ringsの赤色モードにノイズバーストが入力されるようなモデル)
- モーダルレゾネーター(Ringsの緑色モードにマレットまたはノイズバーストが入力されるようなモデル)
- アナログキックエミュレーション(2種類のフレーバー)
- アナログスネアエミュレーション(2種類のフレーバー)
- アナログハイハットエミュレーション(2種類のフレーバー)
2022ベータ版ファームウェアではオレンジバンクとして8つのアルゴリズムが追加されました。ベータ版ファームウェアで新しいバンクにアクセスするにはまず2つのボタンを一瞬だけ同時押しすることでバンクの選択方法を「左ボタン:次のモデル, 右ボタン:前のモデル」と変更したうえで、モデルを切り替えていくとオレンジバンクが出現します。
- (1) 4ポール/2ポール切り替え可能なフィルターつきレギュラー波形
- (2) フェイズディストーションモデル
- (3) (4) (5) 2ボイス 6オペレーターの DX-7 スタイルFMボイス。3~5のモデルはそれぞれ32のプリセットを格納したバンク一つずつに対応し、バンク内のプリセットはHARMOで選択可能です。デュオフォニックでトリガーできLevelはベロシティコントロールになります。Timberがモジュレーターのレベル、Morphがエンベロープなどの時定数をコントロールします。DX-7フォーマットのSysEXファイルをロード可能です(ロード方法含むエディタの使用はサポート対象外ですので、上記フォーラムから取得ください)
- (6) Wave Terrainシンセシス。独自波形をエディタ経由でロード可能です。
- (7) ステレオフィルターとコーラスを搭載したストリングマシーン
- (8) 4つの可変スクエア波。コードやアルペジオ可能。
使用法
2つのボタンによりモデルを選択します。左のボタンでは音程のあるモデルを、右のボタンではノイズ・不協和系のモデルを選択します。MainとAuxの2種類の出力を持ちます。
メインの周波数コントロールノブは8オクターブをカバーします(設定により約1オクターブのレンジにも設定可能)。各モデルはHarmonics, Timbre, Morphの3種類の音色パラメータを持ちます。Timber, Morph, FMのCVコントロールにはアッテヌバータがつきます。またモデル選択もCVコントロール可能です。メインの1V/Octは-3Vから+7Vまで入力可能です。
トリガー入力にパッチすると、オシレーターを内蔵のデジタルローパスゲート(LPG)に通し、トリガー信号でゲート開くようになります。ドラムのトリガーにも使用されます。Levelコントロールは、オシレーターの音量やLPGを通ったサウンドの大小をさらにコントロール可能なCV入力です。
ボタンを押しながらノブを回すことでいくつかのパラメータが調整可能です。LPGの特性(VCFAタイプからVCAタイプへのモーフィング)は左のボタンを押しながらTimbreノブを回して調整します。LPGのディケイは同じボタンを押しながらMorphノブを回して調整します。LPGタイプのVCAなのでディケイを短くしても独特の余韻が残ります。LPGのエンベロープは各種パラメータのCV入力に内部結線されています。それらのモジュレーションを無効にしたい場合はアッテヌバータを真ん中の位置にしてください。
右のボタンを押しながらHarmonicsノブを回すことで、Frequencyノブのレンジやオクターブの切り替えができます。8つのLEDが1つ点灯する設定では、点灯するLEDによって中心がC0~C7まで切り替わり、Frequencyノブはその周囲±7半音のみを動きます。LEDが全部点灯している時は初期設定の通りFrequencyノブで8オクターブをスウィープします。