MUSICAL FEATURES
Mordax Dataは、ユーロラック・モジュラーシステムのための多機能ユーティリティ・モジュールです。信号のテスト、計測、および生成が可能な本機は、あらゆるスタイルのシステムに適合するモジュラー用ツールキットです。オシロスコープを使って、CVとオーディオ信号を確認することで、お手持ちのモジュールのCVレンジや形状、およびパラメータ応答への理解を深めることが出来ます。デュアル・ウェーブフォーム・ジェネレーターは、CVコントロールのための正確にスケーリングされたLFOを生成したり、周波数の「note mode」では2和音を簡単に作成できます。また、クロックモードではマスタークロックを生成したり、着信クロック信号を分割や乗算することもできます。
HOW TO USE
Dataは、下記の7つの機能を備えるファームウェアがインストールされた状態で出荷されます。プログラムの改良や新しいプログラムの開発は常に行われており、ファームウェアはモジュール側面のmicroSDカードを介して簡単にアップデートできます。
本機のインターフェイスには大型のディスプレイ、画面の上下に4つずつ配置されたソフトキー、メニューボタン、パラメータの選択と調整に使用するプッシュ式エンコーダー、4チャンネルの入出力ジャック、入力信号のコピーを出力するバファード出力を備えます。
操作方法はとても簡単で、調整したいパラメータに対応するソフトキーをクリックしてポップアップ・メニューを表示、エンコーダーで選択や調整/クリックで確定します。設定したオシロスコープ・プログラムのチャンネル位置、波形出力プログラムの周波数値、クロック出力プログラムのBPMなどは本体の8つのメモリースロットに保存し、いつでも読み込むことが出来ます。
4 Channel Oscilloscope
- 4つの独立したCVまたはオーディオチャンネルをモニター
- 表示する電圧のスケール、位置、AC/DCカップリング、および表示のon/offを選択可能
- レベルの選択も出来るトリガーは任意のチャンネルからフルスケールで適用可能
- グリッド毎に50μ秒から5秒のタイムスケール幅(信号の画面通過時では600μ秒から1分のトータル幅)
- 差分表示機能を持つX(時間)とY(電圧)の測定カーソルにより、あらゆる入力信号を簡単に測定し、ウィンドウ表示することが可能
- XYスコープ(Lissajousカーブ)、および最小化ディスプレイモード
※XYスコープ表示を含む、オシロスコープ・プログラムの2次機能にアクセスするにはメニューボタンを1.5秒ほど長押しします
Tuner
- 見やすいチューニング画面で4つの着信信号の周波数を正確に測定
- 最も近い音からの距離をグラフィカルに周波数値で表示
- 最も近い音を自動で検出し、チューニング中に更新
Voltage Monitor with Quad Voltage & Gate Source
- リアルタイムに電圧を読み取ることができる4チャンネル入力ディスプレイ、低周波信号用の簡易CVスコープ
- 4チャンネル出力はCVソース(+10Vから-5Vの一定電圧)として、またはHighとLowの電圧値を設定可能な、モメンタリ/ラッチ作動できるマニュアルのゲート・ソースとして使用可能
Dual Waveform Generator
- 周波数、位相、振幅、波形の中心オフセットのコントロールを備える2つの独立デジタル・オシレーターチャンネル
- サイン波、矩形波、ノコギリ波、三角波を利用可能。出力波形表示をチャンネル毎に装備
- 4kHzから0.01Hzまでの周波数レンジ。素早く正確な入力を実現する桁毎の選択
- 各オシレーターは独立して「note mode」周波数で選択可能
- 周波数(1V/Oct, 8オクターブ以上)、および振幅(デジタルVCA, リニア応答)パラメータにCVコントロールをアサイン可能
- 柔軟なCVコントロールのルーティング:4つの入力ジャックはいずれも自由にパラメータにアサイン可能。接続先毎にパーセント値のアッテネーションを装備
- ウェーブフォールディング・モード
Quad Clock Source with Clock Division, Multiplication and Offset
- 「外部sync」または「内部clock」モード: 高精度で安定したマスタークロックとして、または外部クロックソースに同期するクロック・プロセッサーとして使用可能
- メインクロック(内部または外部)の比率で設定できる4つのクロック出力。/48(12小節)からx48(128分音符の3連符)までの32種類のdiv/mult値を設定可能、分数の要素も含む(例:x1.3=付点8分音符)
- クロックパルス毎に±96ステップ(どちらかの方向に4分音符1つ分)のビートシフト・オフセットを適用可能
- 入力ジャック1と2は、外部syncモード時は「外部クロックsync」と「reset」入力として、内部clockモード時には「start/stop」と「reset」入力として構成可能
- 入力ジャック3と4は、ユーザーによりアサイン可能なCV入力ソースで、4つの出力チャンネルのdiv/mult値とオフセットをコントロールするようアサインでき、接続先ごとにアッテネーションを選択できます
Spectral Analyzer(Single-FFT)
- 4つの入力信号のいずれかの現在の倍音成分を表示
- ユーザーで選択できるフィルター画面表示( Square/None, Hann, Bartlett, Blackman-Harris)
- 信号の最初の倍音(基本周波数)の周波数レンジを表示するピーク周波数表示セクション
Spectrograph(Multi-FFT)
- 4つの入力信号のいずれかの倍音成分の時間経過を表示
- X軸に沿ったピクセルの各列は、Spectral Analyzer表示の1フレームに相当
- ユーザーで選択できるフィルター画面表示 ( Square/None, Hann, Bartlett, Blackman-Harris)
- 画面クリア、およびrun/stopコントロール
Front Panel Reset
通常の作動中にモジュールのリセットは必要ありませんが、必要に応じてモジュラーシステムの電源を落とすことなく、フロントパネルのボタン操作で本機のみを再起動することが出来ます。実行するにはソフトキーの4隅、(上列の両端と下列の両端)を同時に押します。
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