MUSICAL FEATURES
Modbap Osirisはデジタルならではの様々な機能を活かしてユニークな音色を可能なオシレーターです。
元となる波形はウェーブテーブル(32×32のテーブルが4バンク)をベースとします。波形はmicroSDカード経由でユーザーのウェーブテーブルもロード可能です。
ウェーブテーブルからの信号の音色を加工するためのTimbreセクションは6つ以上のTimbreモードを選択可能です。各Timbreモード間はモーフィング可能で、このため非常にユニークなサウンドを生み出すことができます。Timbre Amountコントロールでは選択したモードの適用量を調整できます。
- Unison: オクターヴまでの範囲でデチューンされた2番目のオシレーターを重ねます
- Bend: 波形を圧縮して細くします
- Fold: 波形をミラーリングした後に折り畳む、対称的な2段階のウェーブフォールディングを導入します
- Sync: ハニングウィンドウ内で波形のサイクルカウントを繰り返し、エッジをソフトにします
- Noise: ウィンドウに同期したノイズを波形の位相に加えます
- FMx1: 同じ波形による位相モジュレーションをオシレーターに適用します
- FMx….8: メインオシレーターピッチとの比率が1から8までのオシレーターによるFMサウンド。FMx1からFMx…8までTimbre Modeが動く間にピッチ比率1〜8を滑らかにスキャンします
音色については更にBi-Fidelityコントロールにより質感を大幅に変えることが可能です。Bi-Fidelityとは、Hi-Fi(ノブ左側)とLo-Fi(ノブ右側)の両方を持つ事を意味しています。Hi-Fi時は高品質なオーディオを出力する96kHzで作動することが可能です。Lo-Fiサイドにおいては、Osirisは解像度の低下に加えてサンプルジッターを加えたり、位相のドリフトまで行います。
またサブオシレーターはメインオシレーターのオクターブ下のサウンドを出すだけでなく、独自のピッチコントロール、波形、出力ジャックを持った2番目の独立したオシレーターとしても機能します。サブオシレーターの出力にパッチがない場合、出力はノーマリゼーションによりMix出力に送られます。サブオシレーターの波形は、矩形波、サイン波、三角波、-1および-2から選択可能で、-1と-2は、それぞれメイン・オシレーターの1オクターブ下と2オクターブ下のウェーブテーブルのコピーを示しています。
またTrig入力にパッチすることで、ディケイがノブとCVでコントロールできる簡易シンセボイスとしても機能します。また入力されるピッチシグナルはボタンによりクォンタイズすることも可能です。
Interface
マウスオーバーで各部の説明が表示されます
OsirisEdit & WavPaks 概要
Osirisは波形を選択できるモジュールであり、工場出荷時にWavPakウェーブテーブルがインストールされています。OsirisのフロントパネルにはmicroSDカード用のスロットがあり、ユーザーが作成したウェーブテーブルや拡張用のWavPakを追加でロードすることができます。Osirisと互換性のあるウェーブテーブルを作成・編集するには、OsirisEditを使用することをお勧めします。このアプリケーションは、Synthtech社のオープンソースアプリケーション「WaveEdit」に基づき、Osirisのウェーブテーブルのフォーマットに合わせて改良・開発されたものです。OsirisEditはこちらから入手可能です。このアプリケーションの基本原理は、ウェーブテーブルを作成またはインポートして組み立て、ユーロラック機器との互換性を持つOsiris WavPakバンクに変換します。 ウェーブテーブルはインポートすることも、編集ツールを使って「描く」ことも可能で、サウンド形成のためにエフェクトを適用することもできます。OsirisEditページでは、より正確な編集機能が利用できます。
DEMO