MUSICAL FEATURES
Sound/Shapeスイッチによって動作する時間や電圧のレンジが変わります。Soundモードの時は10Hz〜6200Hz(CVも使うと1秒〜24kHz)で電圧は-5V〜5V、Shapeモードの時は4秒〜160Hz(CV使用で30秒〜2500Hz)で電圧が0〜8Vです。
もう一つのスイッチが、波形トリガーのモードを切り替えるTransient/Sustain/Cycleスイッチです。モードごとに、次のような用途が考えられます。
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ポリフォニックエンベロープ(Shape+TransientまたはShape+Sustainモード時): Transientモードでは各スロープごとに独立したトリガー入力により対応するエンベロープを1回立ち上げます。エンベロープ起動中に受けたトリガーはアタック、ディケイ時に関わらず全て無視されリトリガーされません。Sustainモードでは入力ゲートがONの間はエンベロープが100%の高さでサステインされ、OFFになってからディケイ(リリース)します。
トリガー入力は左隣の入力へ内部結線されているので、同時に複数のエンベロープを立ち上げるのも簡単です。6出力のスピードが共通してコントロールできるのでポリフォニックなパッチに使用しやすいでしょう。各バンドのゲインCVがついているようなスペクトラルプロセッサーなどにも使えるでしょう
- 6出力LFO(Shape+Cycleモード時): Cycleモードではアタック→ディケイのエンベロープを繰り返しLFOとなり、個々のトリガー入力によりLFOのスタートがリセットします。フェージングからクロックディバイドまで、チャンネル間の関連性をスムーズかつ大胆に変更できます
- 6次倍音まで出力するハーモニックオシレーター(Sound+Cycleモード時):CycleモードでSoundモードの時はオーディオレートで波形を繰り返すのでオシレーターとなります。Intoneを右いっぱいに回すと、6つの出力がそれぞれ1次・2次・3次・・・6次倍音となります。Intoneが真ん中の時は6つが全て同じ周波数となり、少し左右に回すことでデチューンしたユニゾンとなります。各トリガー入力はサイクルのリセットなのでハードシンク入力となります(グリッチします)
このように、モードの切り替えに加えてIntoneやリトリガーされない性質、トリガー入力の内部結線、Intone FM・・・などのユニークな機能のおかげで、それぞれのモードで非常に柔軟なコントロールが可能となり、パッチングの可能性を広げます。
そしてRun入力にパッチすることで、モードごとに異なる、更に進んだ次のような強力な機能が追加されます。追加機能に固有のパラメータをRunへのCVでコントロールします。
- Shape/Transient時(Shift: リトリガー不可時間のコントロール) -エンベロープ立ち上がり中、リトリガーされない時間帯はエンベロープがスタートしてからある時間までとなり、その終わりの時点をRunがコントロールします。(Runにパッチされていない時はエンベロープが終わる時点までリトリガーされず、Run=5Vに対応します)
- Shape/Sustain時(Strata: サステインレベルのコントロール) RunにパッチすることでエンベロープをADSRタイプにし、サステインレベルをRunがコントロールします
- Shape/Cycle時(Volley: バースト回数のコントロール) Runにパッチすることで各出力がバーストジェネレーターとなり、各出力はトリガーを受けるたびにRunで設定した回数だけサイクルを行い、とまります。
- Sound/Transient時(Spill: 2N以上のリトリガー不可時間のコントロール) Identityがサイクルを終わるたびに他のスロープをトリガーします。リトリガー不可能な時間帯をShiftコントロールと同様にコントロールします。
- Sound/Sustain時(Plume: LPGレスポンスのコントロール) トリガーを受けるたびに、各出力からはCycle時のオシレーター音を、シミュレートしたLPGでゲートしたサウンドを出力します。サウンドのディケイやエンベロープ反応の特性がRunによって変わります
- Sound/Cycle時(Floom: FMモジュレーターのピッチコントロール) 各チャンネルのオシレーターは、個別に用意された仮想的なセカンダリーオシレーター(モジュレーター)からFMをうけられるようになります。FMアッテネータがインデックスコントロールになります。Runは仮想オシレーターの周波数を、キャリアオシレーター(各チャンネルのオシレーター)の1/2〜2倍の範囲でコントロールします
マウスオーバーで各部の説明が表示されます