MUSICAL FEATURES
WogglebugはWiardという西海岸スタイルのシンセサイザーからライセンスされ、Make Noise独自の拡張を施したランダム電圧ジェネレーターです。スムースで不規則なシグナルやカクカクとしたステップ状のランダムシグナルを出すBuchla 265 “Source of Uncertainty”の影響を受け、その延長にあるモジュールです。
全体のパネル構成は3セクションに区切られていて、上からAUDIO/CV/CLOCKセクションになっています。この中でWogglebugのコアになるのはCVセクションです。CVセクションの“ID”シグナルがランダムなノイズ発生源となっています。このシグナルの逆サイドには“EGO”シグナル(外部入力シグナル)があり、これら2つのシグナルをEGO/IDバランスノブで混ぜ合わせたシグナルを元に、CLKセクションから発生するクロックシグナルでサンプル&ホールドをしたり、それらのシグナルにコントロールされたVCOの音をAUDIOセクションからアウトプットしたりします。
Wogglebugには
- 1つの電圧コントロール可能なクロック(clkセクション)
- 1つのサンプル&ホールド(CVセクション、STEPPED OUTから出力されます)
- 2つのラグプロセッサー(CVセクション、SMOOTH/WOGGLE CVを作り出します)
- ランダムなゲートシグナルを連射する”Random Gate Burst Generator”(clkセクション、Burstアウトプット)
- 2つのVCO(SMOOTH VCO、WOGGLE VCO)を使ったデジタルリングモジュレーター(AUDIOセクション、Ring-Modアウトプット)
が内蔵され、それらのほとんどがパッチングによってCVコントロール可能です。また各セクションはお互い独立に動くのではなく、互いの動きが複雑に絡み合うことで、音楽的にも関連した複数のランダム電圧を同時に取り出すことが可能です。例えば、Ego/Id バランスコントロールを動かすと、ステップCV、スムースCV、Woggle CV、SMOOTH VCO、リングモジュレーションVCO ((Ring-Mod VCO)、Woggle VCO全てに影響を与えます。
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