MUSICAL FEATURES
How to Use
各チャンネルのクロックをプログラムするにはHumanモードとMachineモードの2通りが可能です。Humanモードでのプログラムは単にチャンネルごとのボタンをタップすることで行えます(ズレを修正する解像度も設定可能です)。
Machineモードは、PGM A(ディバイド:1/Xにする場合)またはPGM B(マルチプライ:X倍の場合)を押しながら、X回チャンネルのボタンを押します。1/32〜32倍まで可能です。打ち込んだクロックは、スピードを少しだけずらし、マスタークロックの非整数倍、非整数分の1のクロックにすることもできます。ずらしたいチャンネルのボタンを押しながらPGM AまたはBを押すことで、スピードを遅くまたは早くします。
Machineモードで打ち込んだクロックは、スピードはそのまま、タイミング(位相)をずらすことも可能です。PGM AとPGMを両方押すことでPhase設定モードにしてから、タイミングのずらす方向に応じてPGM AまたはBボタンを押しながらチャンネルボタンを押して粗いタイミングを修正します。チャンネルボタンを押してPGM AボタンまたはPGM Bボタンを押すと、細かいタイミングを修正できます。
ミュートは、PGM Aボタンを押してMuteモードにしてからミュートしたいチャンネルを押します。
Mod入力を使うと、スタート・ストップ・リセットコントロールや出力トリガーのチャンネル間の入れ替えができます。この対象になるチャンネルは選択可能で、PGM Bボタンを押してModモードにしてから、Modの対象にしたいチャンネルを選択します。
状態(State)は全チャンネルの設定されたクロック情報で、1バンクにつき16個セーブでき、ノブや電圧で選択可能です。PGM AとBボタンを両方押しながら、CH4を押すと状態のコピー、CH5を押すと状態のペースト、CH6を押すとコピーされた状態を元にバリエーションを加えてペーストします。セーブなどもPGM AとBボタンを両方押しながら行います。
主な特徴
主な特徴は次のとおりです。
- プログラムやパッチング可能な6チャンネルのクロック
- プログラムには、直感的なHUMANプログラムと、正確なMACHINEプログラムの2つが可能です
- Clockの分割数/倍数、位相(タイミングのずれ)、Mute、Modがプログラムできます
- 整数ではない分割数/倍数や位相によって、非同期やずれたリズムも簡単になり、従来のクロックベースでの制限を開放します。
- Clock Modによって、チャンネルをシフトしたり、Run/Stopをコントロール可能です
- 全てのプログラミングはリアルタイムで行われ、Stateとして記憶され後で呼びだすことが可能です
- Stateは16ステートを保存できるバンク4つ(計64ステート)のどこかに保存されます。
- Stateは電圧で選択可能です。
- 外部テンポは最後に保存したテンポを記憶しています。
- ジッターの少ない安定したクロックを生み出します。
- Rene2との相性が良いです。
Details
マウスオーバーで各部の説明が表示されます
Mute
ミュートモードには、PGM Aボタンを押して入ります。各チャンネルのボタンを押すとミュート/アンミュートを切り替えられます。
Human Programming
Humanプログラミングでは、プログラムしたいチャンネルのボタンを最低2回タップしてクロックのスピードを決めることが出来ます。分割数/倍数と位相(タイミング)を同時に決められる直感的な方法です。
Humanプログラミングの精度は、ProgramEditページのボタン1〜3で3段階の解像度を設定できます。設定の詳細はProgramEditの説明を参照してください。100%に設定すると強くリズムがクォンタイズされ、25%は一番弱いクオンタイズとなります。
Machine Programming
分割数/倍数と位相(タイミング)をボタンで打ち込んで設定するプログラミング法です。PGM A(ディバイド:1/Xにする場合)またはPGM B(マルチプライ:X倍の場合)を押しながら、X回チャンネルのボタンを押します。1/32〜32倍まで可能です。1:1に戻すには、PGM AとBを押しながら、チャンネルボタンを1回だけ押してください。
※TEMPI31以降では、PGM_Aを押しながらあるチャンネルボタンをX回押し、さらにPGM_Aを押したままPGM_BをY回押すと、1/(X*2^Y)のディバイドが可能です。PGM_AとBを逆にすると同様の操作で(X*2^Y)倍のマルチプライになります。
Machineモードで打ち込んだクロックのタイミング(位相)をずらすには、PGM AとPGMBを両方押すことでPhase設定モードにしてください。タイミングのずらす方向に応じてPGM AまたはBボタンを押しながらチャンネルボタンを押して粗いタイミングを修正します。チャンネルボタンを押してPGM AボタンまたはPGM Bボタンを押すと、細かいタイミングを修正できます。
Mod
Mod入力によって、シフトまたはラン/ストップのコントロールをゲートシグナルで行うことができます。Modの対象を選択するにはPGM Bボタンを押してModページにしてください。チャンネルボタンを押してModの対象とするかどうかのON/OFFを切り替えることができます(シフトも選択したチャンネル内で行われます)。
States Edit
Tempiでは、64のクロックシナリオを4つのバンクに16のステートとして格納可能です。ステートは中央のノブやCVによってコントロールでき、ゲート入力によってシーケンスすることも可能です。またステートのセーブやロード、コピーペースト等はPGM AとPGM Bを両方押しながら各チャンネルボタンを押して行います:
ボタン1を押して現在のステートをロードしなおします。
ボタン2を押して現在のステートをセーブします。
ボタン3を押して現在のバンクをロードしなおします。
ボタン4を押して現在選択したステートをコピーします。
ボタン5を押してコピーしたステートをペーストします。
ボタン6を押してコピーしたステートを変化(Mutate)させてペーストします。
Bank Edit
Bank Editページへは、PGM Aボタンを2回押して入ってください。各ボタンによってバンクの内容の編集が可能です。
ボタン1を押してバンクを選択します。(バンク1~4の間で切り替わります)
ボタン2を押して全てのバンクとテンポを保存します。
ボタン3を押してSelectバスやTempoバスを使用可能にします。
ボタン4を押して現在選択されているバンクをコピーします。
ボタン5を押して現在選択されているバンクに、コピーしたバンクをペーストします。
ボタン6を押して現在選択されているバンクにコピーしたバンクを変化(Mutate)させてペーストします。
ProGraM Edit
Program Editページへは、PGM Bボタンを2回押して入ってください。各ボタンによって細かい設定が可能です。
ボタン1~3でHumanプログラミングの解像度が設定できます。1が100%、2が50%、3が20%となります。
4~6がMODの設定で、希望の設定に対応する色になるまでボタンを押してください。
ボタン4はMODの出力のシフトのやりかたの変更で、押すとMODによるラン/ストップコントロールが無効となります。
時計回りのシフト:赤
反時計回りのシフト:青
ランダムにシフト:紫
となります。
ボタン5はMODによるラン/ストップコントロールの設定となり、押すとMODによる出力のシフトが無効となります。
– RUN/STOP(CH5=赤): MODページでMODの対象としたチャンネルがMOD=ONでラン、MOD=OFFでストップになります
– RUN/STOP ALL(CH5=青): MODの対象かどうかに関わらず、全てMOD=ONでラン、MOD=OFFでストップ
– RUN/STOP ALT(CH5=紫): MODの対象のチャンネルはMOD=ONでラン、MODの対象でないチャンネルは逆にMOD=ONでストップします。MOD=OFFはその逆になります
ボタン6は、MODでのコントロールが出力シフトか、ラン/ストップかによって設定できる項目が異なります。出力シフトの場合にはJumbledシフトか普通のシフトかの設定となります。ラン/ストップの場合にはMODのゲートによってラン/ストップがトグルする(ボタンライトOFF)か、ゲートONの間だけ状態が変化する(モメンタリー、ボタン赤)かの設定となります。
Firmware Update
※2017年8月時点で最新のファームウェアは31です。ファームウェア31がすでにインストールされている場合は1,2,3,4,5のボタンが電源投入時に点滅します。それ以外の場合は以下の手続きでアップデートを行ってください。
ファームウェアアップデート方法は次の通りです。再生したオーディオファイルをTEMPIに流し込むことでアップデートを行います。
- こちらのページ内のリンクより最新版ファームウェアのZIPをダウンロードし、ZIPファイルを解凍します。
- 解凍した中にあるtempi(数字).wavというオーディオファイルの再生準備をしてください。再生のデバイスはスマートフォンやPC、DAW等で構いませんが、他の音が鳴らないようにしてください。再生中にファームウェアのアップデートに失敗すると、TEMPIは通常の機能を失いファームウェアアップデートが成功するまで使用不可能になります。
- 再生デバイスの音量は100%にしてください。AbletonのWarp機能などは必ずオフにしてください。
- TEMPIの電源はまだオフのままにしておきます。
- 再生デバイスのオーディオファイル出力ジャックから、TEMPIのTEMPOジャックにケーブルをパッチしてください。
- TEMPIのMODジャックにパッチケーブルをダミーとして挿し、もう片方はどこにも繋がないでください。
- TEMPIの2,4,6ボタンを押しながら電源を入れます。
- STATE LEDが赤とオレンジで交互に光り出すまで3つのボタンを押しっぱなしにします。
- オーディオファイルの再生を開始します。
- チャンネルボタンが交互に点滅し、STATE LEDが緑色に点滅を始めれば正常にファームウェアアップデートプロセスを行っています。
- オーディオファイルの再生が終わると、TEMPIは自動的に再起動して通常の状態に戻ります。