MUSICAL FEATURES
Contour 1は、その汎用性の高さからモジュラーシンセの主要素として親しまれてきたクラシカルな回路、スルーリミッターをモダンな設計技術により性能、操作面ともにブラッシュアップを施したスルーリミッター/ファンクション・ジェネレータです。
スルーリミッターの基本機能として、INへの信号の電圧変化の速度を遅らせます。Contour 1では、2つのスライダーとCVモジュレーションにより、上昇速度(Rise)と下降速度(Fall)をそれぞれ独立して制御できます。RiseとFallの時間レンジは500μ秒から30秒です。このスルー機能により、ゲートをINへ入力するとASRエンベロープ(100%サステイン、アタック時間=Rise,リリース時間=Fall)となります。
またTRIG.へシグナル入力またはマニュアル・トリガーボタンを押すことで+10VのADエンベロープを立ち上げます。ループモードにセットした場合、Contour 1は自身をリトリガーし続け、エンヴェロープがサイクルします。これによりLFOとしても機能します。
またBENDノブとBEND CV入力を使えば、RiseとFallのスロープ形状を指数形から線形、対数形へと個別に捻じ曲げることが出来ます。Contour 1ではこの操作をしてもRiseやFallの時間はほぼ一定に保たれます。
HOLD入力はゲート信号がハイの間、スルーのコアを停止寸前まで遅くします(TRACK&HOLD)。オーディオレートでの動作も可能なこの機能は、オシレーター・シンクに似た効果や、モジュレーションの一時停止などの用途に使えます。
また、Contour 1のTRIG., GATE, HOLDの各入力は著しく遅い、または弱い、バイポーラーシグナルも正確に処理できるように独自に設計されています。出力段にはメイン出力と反転出力に加え、スロープの上昇/下降中に+5Vのゲートを出力するRISE / FALL出力も装備しています。