MUSICAL FEATURES
Harmonaigは、コードに関連したピッチCVを出力するクォンタイザーです。1つのCVシグナルを入力すると、Root、3度、5度、7度に対応したピッチCVを出力します。コードの自動選択機能をONにすれば、出力ピッチCVが指定したモード(Ionian系列/Harmonic Minor系列のモードから選択可能)から外れないようにコードが選ばれ、ハーモニーを生み出します。もちろんあえてモードから外れたピッチを出すことも可能です。コード進行は一つのベースのシーケンスと同じくらい簡単にプログラム可能です。ルートやコードの詳細な指定方法についてはDetailsセクションを参照してください
その他Harmonaigには以下のような特徴があります
- クォンタイズするCV入力のレンジは-10V〜10Vで、アッテヌバータ付きです
- 出力ピッチCVのレンジも-10〜10Vで、4つ全て個別にアナログのスルーコントロールがつきグライド可能です
- パフォーマンスモード、クォンタイズモードどちらでも使用できるゲート出力
- 簡単な操作を可能にする横に並んだキーボードボタン
- コード内の音階をオクターブずらす転回(inversion)やボイシングもノブとCVでコントロール可能です
- 以下のコードをノブやCVで選択可能です
- -∆7 (minor major 7)
- O (diminished 7)
- Ø (minor 7♭5)
- -7 (minor 7)
- 7 (dominant 7)
- ∆7 (major 7)
- +∆7 (augmented major 7)
- +7 (augmented 7)
- ユーザー定義コード4種 (1, 2, 3, 4)。選択したコードを設定するには、Transposeボタンを押しながらDiatonicボタンをダブルタップしてください。
- TransposeボタンとDiatonicボタンを押しながらCをダブルタップするとユニゾンモードに入り、4つのピッチが全てルートになります。オシレーターのチューニングに使用できます
※クォンタイザーモード/パフォーマンスモード/ユニゾンモードの”モード”は、動作モードの意味であり、ハーモニーのモードとは関係ありません。
User Interface
マウスオーバーで各部の機能が表示されます
ボタンコンボ・長押し操作一覧
- Transposeボタン押しながらDiatonicボタンタップ: クォンタイザーモード/パフォーマンスモード切り替え
- Transposeボタン長押し: コードの自動選択が従うモードを選択
- TransposeボタンとDiatonicボタンを押しながらCのボタンをダブルタップ: ユニゾンモードに入り、全てのピッチCVを同じにします。チューニング時に便利です。もう一度Cをタップすれば元に戻ります
- Transposeボタン押しながらCをダブルタップ: Transposeスライダーによる設定を全てクリアします
- カスタムコードを選択し、Transposeを押しながらDiatonicをダブルタップ: カスタムコードをプログラムします。コードが決定するまで、Transposeボタンは押し続けてください
Details
Harmonaigでは、ルートの音階とその上に積まれる音階の指定方法には違いがあります。ルートの音階は、クォンタイザーモード/パフォーマンスモードにより指定方法が変わります。クォンタイザーモードの時は、入力されたCVが設定した音階(光っているボタン)内で一番近い音階にクォンタイズされ、コードの一番下のルートとみなされ白く光ります。ルートが取りうる音階ををボタンで設定します。Transposeボタンを押しながらDiatonicボタンを押すことでボタン機能をクォンタイズ機能からパフォーマンスモードに切り替えます。パフォーマンス機能では、キーボードボタンでルートの取りうる音階を設定するのではなくボタンで直接ルートノートを指定できます。Gate出力からはボタンを押している間のみゲートが出力されます。
ルートの上に積まれる音階は、コードの自動選択を使用する場合は、指定したモード上の音階でコードを自動で構成します。この時、コード構成音が従うモードがハーモニーの雰囲気を大きく左右します。モードの変更は次のように簡単です。
Transposeボタンを長押しします。白鍵に対応するボタンが光りますが、ボタンはそれぞれIonian,Dorian,Phrygian,Lydian,Mixolydian,Aeolian,Locrianのモードに対応します。選択時にDiatonicボタンをタップすることで、ハーモニックマイナー系列のモードも使用できます。 例えばDorianを選び、Transposeしていない場合、自動選択されるコード構成音はCドリアン、すなわちC,D,Eb,F,G,A,Bbになります。ルートがCならC/Eb/G/Bb(C–7)、ルートがEbならEb/G/Bb/D(EbΔ7)のコードが選ばれます。 これをDドリアンにしたい場合は、Trasnposeボタンを薄いオレンジ色にして、スライダーでモードのルートを半音2つ上げます。またルートノートがモードから外れている場合にはHarmonaigの独自設定により処理されます。
コードの自動選択を行っている場合、コード選択ノブが無効になります。コードをノブやCVで自由に選択、コントロールするにはDIATONICボタンを押してオレンジに光らせます。この時はルート上のコードがノブやCVで自由にコントロール可能です。コードを動かさずにルートだけ動かせば、平行移動コードになります
上のようにして決まったコードに対して、さらにInversion、Voicingといったコントロールによって各構成音をオクターブシフトし、さらにバリエーションをつけられます。