MUSICAL FEATURES
Instruo Cruinnは、ディープなアニメーション・テクスチャの作成を実現する、スルーゼロ・フェイズモジュレーションを利用したアナログのステレオ・オシレーターです。
単一のノコギリ波オシレーター・コアに加えて、Cruinnは位相のずれた、5つの並行するノコギリ波のバリエーションを生成。これらは各々が持つ、専用の内蔵三角波LFOによってコントロールされます。
LFO周期とモジュレーションの深さをオンボードと外部電圧でコントロールできるCruinnは、6つの波形を用いたスーパーソウ、瑞々しいパッド、フェイジーなベース、またはカオティックなエフェクトを素早く作成します。
また、付属するパッシヴの4HPエキスパンダーを利用することで、6つすべての波形へのアクセスが可能になります。これにより、各波形の位相をCVを介して個別にずらす能力が追加されます。
- ステレオ出力と合算出力を装備
- 6つの位相がずれたノコギリ波のバリエーション
- 三角波LFOを5基内蔵
- Global Rate & Depthモジュレーション・コントロール
- ステレオVCAを内蔵
- リニアFM & エクスポネンシャルFM
- LFOモード
- 4HPのエキスパンダーが付属
HOW TO USE
Interface
マウスオーバーで各部の説明が表示されます
Patch Examples
East Coast Synth Voice
概要: シーケンサー、またはキーボードがCruinnに電圧を送ると同時に、エンヴェロープ・ジェネレータをトリガーします。エンヴェロープ・ジェネレータのCV出力がフィルターとVCAを開くことで、Cruinnの信号を通過させます。 より伝統的な東海岸パッチを作成するには、フィルター用とVCA用に個別のエンヴェロープ・ジェネレータを使用します。
オーディオ経路:
- モジュールがオーディオレートで発振するように、LFOスイッチを上位置に設定します。
- 各出力から波形が出力されるように、Levelノブを9:00程度の値まで上げます。
- Sigma(Σ)出力をフィルターのオーディオ入力にパッチします。
- フィルターのオーディオ出力をVCAのオーディオ入力にパッチします。
- VCAのオーディオ出力をモニターします。
- CoarseとFineノブを使って、基礎周波数を任意の位置に設定します。
- フィルターのカットオフ周波数、およびレゾナンスを任意の位置に設定します。
- 適用可能な場合はVCAのゲインを最小値に設定します。
コントロール経路:
- シーケンサー、またはキーボードの1V/Oct出力を1V/Oct入力にパッチします。
- シーケンサー、またはキーボードのゲート出力をエンヴェロープ・ジェネレータのトリガー入力にパッチします。
- エンヴェロープ・ジェネレータのCV出力をマルチプルにパッチします。
- エンヴェロープCV信号のコピーのひとつをフィルターのCV入力に接続し、対応するCVアッテネータを任意の位置に設定します。
- エンヴェロープ信号の2つ目のコピーをVCAのCV入力に接続し、対応するCVアッテネータを任意の位置に設定します。
- エンヴェロープの各ステージを任意の位置に設定します。
Super Saw Synth Voice
概要: シーケンサー、またはキーボードがCruinnに電圧を送ると同時にエンヴェロープ・ジェネレータをトリガーします。エンヴェロープ・ジェネレータのCV出力がフィルターとVCAを開くことでCruinnの信号を通過させます。 DepthとRateの各パラメータ値を上げることで、フェイズ・モジュレーションを適用します。より伝統的な東海岸パッチを作成するには、フィルター用とVCA用に個別のエンヴェロープ・ジェネレータを使用します。
オーディオ経路:
- 上記の手順でEast Coast Synth Voiceのオーディオ経路を作成します。
- Depthノブを3:00程度の値に設定します。
- Rateノブを10:00程度の値に設定します。
コントロール経路:
- 上記の手順でEast Coast Synth Voiceのコントロール経路を作成します。
Stereo Super Saw Synth Voice
概要: シーケンサー、またはキーボードがCruinnに電圧を送ると同時にエンヴェロープ・ジェネレータをトリガーします。エンヴェロープ・ジェネレータのCV出力が2基のVCAを開くことでCruinnの信号を通過させます。 2つのLFOが2つのフィルターのカットオフ周波数を変調することで、ステレオのモジュレーションを作成します。 DepthとRateの各パラメータ値を上げることで、フェイズ・モジュレーションを適用します。
オーディオ経路:
- LeftとRight、2つの出力を使ってEast Coast Synth Voiceのオーディオ経路を作成します。
- フィルターとVCAをそれぞれ2台ずつ使用します。
- Depthノブを3:00程度の値に設定します。
- Rateノブを10:00程度の値に設定します。
コントロール経路:
- East Coast Synth Voiceのコントロール経路を作成します。このパッチでは、エンヴェロープ・ジェネレータでフィルターをコントロールする代わりに非同期のLFOを2つ使用します。
FM Synth Voice
概要: FMのパッチではモジュレーターと呼ばれる2つ目のオシレーターがCruinnの周波数を変調します。 シーケンサー、またはキーボードがCruinnに電圧を送ると同時にエンヴェロープ・ジェネレータをトリガーします。エンヴェロープCVがフィルターとVCAを開くことで、Cruinnの信号を通過させます。 より伝統的な東海岸パッチを作成するには、フィルター用とVCA用に個別のエンヴェロープ・ジェネレータを使用します。
オーディオ経路:
- East Coast Synth Voiceのオーディオ経路を作成します。
コントロール経路:
- East Coast Synth Voiceのコントロール経路を作成します。
- モジュレーターとなるオシレーターのサイン波出力をCruinnのFM入力にパッチします。
- FMアッテネータを任意の位置に設定します。
- Lin/Expトグルスイッチを任意の位置に設定します。
- 殆どの東海岸シンセサイザーは、伝統的にリニアFM機能のみに限定されています。
Apocalypse Helicopter
概要: このパッチでは、位相変調、周波数変調、アンバランス振幅変調を利用して、ヘリコプターのような効果音を作成します。
オーディオ経路:
- モジュールがオーディオレートで発振するように、LFOトグルスイッチを上位置に設定します。
- Levelノブを最小値に設定し、信号が出力されるジャックを限定します。
- Depthノブを最大値に設定します。
- Rateノブを最大値に設定します。
- Coarseノブを9:00と10:00の間ほどに設定します。
- Fineノブを12:00程度に設定します。
- Sigma出力をモニターします。
コントロール経路:
- 三角波LFOをLevel CV入力にパッチし、Level CVアッテネータを最大値に設定します。
- 三角波LFOと同位相、同周期のサイン波LFOをFM入力にパッチし、FMアッテネータを1:00程度の値に設定します。
- 各LFOの周期を任意の値に設定します。
- Lin/Expトグルスイッチを右位置、エクスポネンシャルFMに設定します。