MUSICAL FEATURES
VCNOは、フルスペクトルのホワイトノイズ、および多彩なランダム信号を生成できるノイズ・オシレーターです。VCNOはピッチをCVでモジュレートでき、音響特性の異なる出力を同時に利用できます。VCAにパッチして音源として使うことも、またはモジュラーシステムの他の要素のトリガー・ソース、モジュレーション・ソースとしても機能します。
一般的なユーロラックの固定型ノイズ・ジェネレータとVCNOの主な違いは、ノイズの生成方法です。固定型のホワイトノイズ・ジェネレータをノイズ源として使う代わりに、VCNOは可変周波数のリニアフィードバック・シフトレジスタ(LFSR)を使用し、ビット(矩形波)の疑似乱数シーケンスを作成します。これらがオーディオ・スペクトルよりも著しく高い周波数で発生した場合、結果として私たちに届くサウンドはフルスペクトルのホワイトノイズになります。このようなノイズの生成方法は、技術的にはデジタル(C64のSID音源チップなどと同様)ですが、VCNOはデジタルのマイクロ・コントローラーを使用せずに、ディスクリートのアナログ・ハードウェアを使用して実装されています。
デモ動画では、矩形波のランダムなパターンが、人間の耳ではどのようにしてピュアなホワイトノイズとして解釈されるのかを、オシロスコープで確認することができます。
- ピュアなホワイトノイズからヴィンテージのゲーム・サウンドを彷彿とさせるクランチーなノイズまでを生成するNOISE出力
- ランダム・トリガーとしても最適なDC結合されたGATE出力
- それぞれ異なる音響特性を持つSCREECH, SIZZLE, TEAR出力
- SIZZLE出力には、ホワイトノイズからの出力を用いた音色コントロールを装備
- 壊れたノイズ・ジェネレータのようなサウンドを生成するTEAR出力
- すべての出力は同時に使用可能であり、PitchノブとCVの影響も同時に受けます
- ピッチ周波数はあらゆるCV信号で変調可能。専用のアッテインバーターで微調整できます
- モジュール背面のスイッチを介してCV信号の応答を対数形と線形から選択可能
- 内部の周波数ジェネレータをバイパスするCLOCK入力。トリガー・シーケンサーからのクロックを入力することで、パターンに同期した疑似ランダム・トリガーを作成可能