MUSICAL FEATURES
Cicelyは、ギターペダルの名機’ Octavia ‘に着想を得た’ Octave fuzz ‘です。Jimi Hendrixが愛用したことでも知られる’ Octavia ‘は、Roger Mayerによって作られたエフェクト・ペダルで、Roger氏のウェブサイトで興味深い記事を読むことができます。 Cicelyはコンセプトを継承すると同時に、モジュラー環境に適したいくつかの追加機能とCVコントロールを提供します。
このエフェクトは基本的に、入力音にオクターブを加えるものですが、これは純粋な入力音にのみ適用されます。より複雑なトーンの場合、サウンドはあらゆる種類の興味深い方法で変更されます。サウンドをオーバードライブすることでエッジを効かせたり、ユニークな’ Centre ‘コントロールが生み出す非対称クリッピングを組み合わせることができます。100%アナログのこのモジュールは、ボーナス機能としてエンヴェロープ・フォロワーを搭載します。
HOW TO USE
動作理論
入力オーディオは、はじめにGainステージに送られます(GainノブとCVで制御)。続いてCentreノブとCVの影響を受けるOctavingステージに入り、このオクターブ出力は入力信号とミックスされます(MixノブとCVで制御)。
古典的なOctaviaの音色を得るには、Mixを9時程度、Centreを12時、Gainを入力信号に応じて相応に高く設定します。ギターアンプとキャビネットを用いた効果に近づけるには、Cicelyの後続にフィルターを通して高周波を適度にフィルタリングします。2つあるオーディオ入力は、シンプルに合算されます。
GainとMix
下のイメージでは、緑色のトレースが入力を、黄色のトレースが出力を示しています。
また、波形を見るよりもオーディオのハーモニック・スペクトルを確認するのも有益です。以下はGainを’ 5 ‘に設定してキャプチャされたものです。
Centre
CentreノブとCV入力は、Octaving回路にDCオフセットを加えることで、非対称のクリッピングを作成します。 これは特にLFO等により変調された際に有効で、VCOのパルス幅変調 (PWM) と似たようなサウンドが得られます。 次のイメージはすべて、Gainが’ 5 ‘、Mixが’ 10 ‘に設定されています。
Envelope follower
エンヴェロープ・フォロワーは、入力信号の振幅に追従します。2つのエンヴェロープ出力はそれぞれ、通常のものと反転されたコピーを提供します。下のイメージでは、緑色のトレースが入力信号を、黄色のトレースが通常のエンヴェロープ、赤紫色のトレースが反転エンヴェロープを示しています。
Jumpers
上の基板には’ JP1 ‘および’ JP2 ‘とラベルされた2つのジャンパーがあり、これらはDry/Wetミキシングの性質を以下のように制御します。
- ジャンパーをインストールしない場合、ミックスはドライ信号とウェット信号のリニア・クロスフェードとなり、中間点での出力は50%のドライ/50%のウェットとなります。
- ジャンパーをインストールすると、中間点が100%のドライ/100%のウェットとなります。中間点以下では、ドライは100%に留まり、ノブ値が’ 0 ‘に向けて下がることでウェットが減少していきます。中間点以上ではウェットが100%を保持、ノブ値が’ 10 ‘に向かって上がることでドライが減少します。
工場出荷時は、どちらもインストールされていない状態です。