MUSICAL FEATURES
Expert Sleepers Beatrixは、電圧コントロール可能なユーロラック用のアナログ・フェイザーです。ディスクリート・トランジスタOTA回路を実装する本機は、ノッチ周波数、エフェクトの深さ、フィードバック(レゾナンス)のCVコントロールに加えて、レゾナント周波数のスウィープ無しにフィルター・ノッチをスウィープできる、独特のオフセット・コントロールを提供します。また、モジュールをレゾナント・ピーク・フィルターのように使用できるPhaseスイッチ、フィルタリングされた信号を反転することで異なるフェイジング効果を獲得できるSumスイッチの2つの追加機能も搭載。必要に応じて高いフィードバック設定では自己発振も可能です。
HOW TO USE
Beatrixの入出力ジャックはプラスの電圧は赤、マイナスの電圧は青に点灯します。オーディオ信号はプラスとマイナスが素早く交替するため、紫に見えます。アッテネーター付きの入力は、ジャックと対応するアッテネーター・ノブを点線で示しています。Beatrixの入出力ジャックは上から下に、以下のように配置されています。
- Frequency CV入力。アッテネーター付き
- Frequency Offset CV入力
- Depth CV入力
- Feedback CV入力
- Audio入力。アッテネーター付き
- Audio出力
Controls
Beatrixのフロントパネルには、2つのアッテネーターに加えてFrequencyノブ(青)、Feedbackノブ(黄色)、Depthノブ(灰色)があります。「Phase」スイッチはフェイザーエフェクトを有効化します。このエフェクトは、入力信号に位相をずらした自身のコピーを加えることで、ユニークな周波数特性を生み出します。Phaseスイッチが「1」の位置の時、2つの信号が追加されることでフェイジング・エフェクトを作成します。スイッチが「0」の位置では、位相のずれた信号のみが出力へ流れるため、フェイジング効果は起こりませんが、フィルタリング効果が期待できます。これは特に高いフィードバック設定時に有効です。「Sum」スイッチは、元の信号に加えられる前に、位相がずれた信号を反転するか否かをコントロールする事で、シンプルに2つの異なるサウンドを生成します。スイッチを「+」位置に設定すると、伝統的なフェイザー・エフェクトを獲得できます。Beatrixは高いフィードバック設定で自己発振も可能ですが、フロントパネルのFeedbackコントロールは工場出荷時に自己発振しないようにトリミングされています。