MUSICAL FEATURES
Sidraxはそれぞれに三角波VCOを搭載した7つの木製鍵盤と44のパッチポイントで構成され、単純でオープンエンドでありながらミステリアス、オブスキュアなアナログポリフォニックシンセサイザーです。鍵盤の下にはピエゾを利用した擬似感圧機構が搭載され、鍵盤の変化に対して繊細に発音します。ゆっくり押すと音はフェードインで立ち上がり、叩くように押すとパーカッシブなアタックを生み出します。またタッチ/リリースに応じたCVを鍵盤ごとに出力します。
左下ノブによるグローバルなチューニングコントロールに加え、各鍵盤はスライダーにより個別にピッチを変え、特殊なチューニングを簡単に施すことができます。低周波領域ではLFOとして使用可能です。各鍵盤からは三角波オシレーターにより温かみのある音色が生み出され、それらはパッチによる鍵盤間のインタラクション、セルフパッチ、またカオスノブによるオシレーター間の干渉により様々な形で不安定な動きを見せます。
上側側面のメイン出力はステレオミニジャックとなっており、鍵盤のタッチ/リリースの移り変わり時に左右にパンニングして出力されます。パンニングの左右は鍵盤によりランダムに設定されています。タッチ/リリースの情報は各鍵盤のオレンジジャックから出力される為、他のCiat-Lonbardeマシンやモジュラーシステムへのゲート/トリガーとしても使用可能です。
SidraxはCiat-Lonbardeの奇抜なシンセサイザーのラインナップの中でも、パッチングによってプレイヤーの気まぐれに一番柔軟に対応することが可能なシンセサイザーとなってくれるでしょう。
HOW TO USE
Interface
Ciat-Lonbardeのバナナシンセは、青や緑の寒色系が入力、赤やオレンジ、黄色などの暖色系が出力になります。細かい操作法がわからない場合も出力から入力へとパッチして何が起きるか実験してみるような使い方をすることで新しい演奏体験が可能です。
Sidraxは他のCiat-Lonbardeシンセサイザーと同様、たくさんのパッチポイントを持ちます。1列に並んだ(グレーを除く)6つのパッチポイントが7列(真ん中は3つずつ左右に分かれる)あり、各列が1つの鍵盤のパッチポイントです。各パッチポイントは隣の列にいくと1段ずれて並んでいます。こうすることで暖色系の出力と寒色系の入力がどの方向にも交互に並び、隣同士のパッチングをしやすくします。
側面部は奥に出力用ステレオミニジャック、また右側にグラウンド、左側に9V電池用のコネクターが搭載されます。
マウスオーバーで各部の説明が表示されます。