MUSICAL FEATURES
Xchangrは、ステレオ・ペダルとユーロラック・システム間のオーディオ信号の入出力を低ノイズで実現するインターフェイスです。2つの出力(SND)と1つの入力(RCV)、Xchangrが備える3つのステレオチャンネルには、それぞれ12dBまたは18dBのブースト/カットの設定スイッチを装備。デジタル・ペダルやラインレベルのプロセッサなど、使用する機材に応じた適正レベルでオーディオ信号をやり取りできます。
- 超低ノイズ。ステレオ・エフェクトペダルのために設計されたバッファ付きのレベル・スケーリング
- -12dBまたは-18dBの減衰を選択できる、2つのステレオ出力(Sends)
- +12dBまたは+18dBの増幅を選択できる、1つのステレオ入力(Receive)
- ラインレベル・オーディオの補助的な入出力としても使用可能
HOW TO USE
レベル・スケーリング
上部2つのSNDセクションは同一であり、ステレオペダル、およびラインレベルのプロセッサへの送信元となる3.5mm入力ジャックのペアを減衰させます。2つのセクションはそれぞれ、-12dBまたは-18dBから減衰量を選択するための2ポジション・スイッチを搭載します。右側の入力は左の入力にノーマライズされているため、入力がない場合、右のSND出力(1/4インチ)も左の信号を出力します。
下部のRCVセクションは、外部オーディオをユーロラック・レベルまで戻すために、1/4インチの入力ペアのゲインを増幅します。このセクションもまた、+12dBまたは+18dBから増幅量を選択するためのスイッチを備えます。SNDセクション同様に、右側の入力は左の入力にノーマライズされているため、入力がない場合は右のRCV出力(3.5mm)も左の信号を出力します。
ステレオペダルと接続する場合、モジュールにSNDのペアを1つ残し、並列処理、またはミキサーやインターフェイス、アンプへの追加ライン出力として使用できます。
±18dB設定はハイファイ仕様のペダルに、±12dB設定はラック型のプロセッサやラインレベル機器に適しています。
オーディオの忠実度
Xchangrの接続は、オーディオ信号に設計されたACカップリング仕様です。これはコントロール電圧がモジュールを通過できないことと、あらゆるDCオフセットが除去されることを意味します。
2つのSNDセクションの各入力は、信号内に存在するEMI(電磁妨害)等、あらゆる高周波ノイズを弱めるために25kHzの真上に1次ローパス・フィルターを使用します。また、信号のDCオフセットを除去するため、出力される前に1.5Hzのハイパス・フィルターを通過します。
RCVセクションの各入力は、ユーロラックレベルに増幅される前に不要な低周波ノイズを軽減させるため、5Hzのランブル・フィルターを適用します。
このフィルタリング・セクションの組み合わせと、低ノイズのバッファリングによって、信号の必要な部分だけが処理され、戻されます。これにより、クリーンで歪みのない、外部のステレオ・エフェクト処理が実現します。
なお、モジュールの全ての1/4インチ入出力ジャックはTSアンバランス仕様、モノラル接続です。