MUSICAL FEATURES
Befaco Crush Delayは、PT2399ICチップに基づくデジタル・エコー/ディレイユニットです。PT2399をサーキット・ベンディング技術でコントロールし、400ミリ秒のクリーンなディレイから最長で2秒のダーティーな反復を提供する本機は、ノイジーでグリッチなテクスチャーを生成する特殊な能力を持ちます。
- VCA付きのシグナル入力
- タイムレンジを拡張されたクリーン・ディレイ
- サーキット・ベンディング技術に基づく3つの異なるクラッシュ・モディファイヤー
- 自動ゲインコントロール付きのVCフィードバック
HOW TO USE
Signal Path
Crush DelayにはInとReturnの2つの入力があり、どちらも専用のVCAを通過後にDelay回路へと流れます。2つの入力の主な違いは、Inへの入力信号はDelay回路だけでなくDry/Wet回路にも流れ、原音と処理後の信号の出力バランスをコントロールする事ができる点です。
Delay回路で処理される信号はCrushセクションの影響を受けます。これは3つのCrush Switchおよび対応するCrush Inputゲート信号の組み合わせに応じた方法で信号を劣化させます。
Delay回路での処理後、信号は3つの異なる経路へとルーティングされます。一つ目はDry/Wetで、メイン出力へ送る前に元の入力信号(In)とミックスされます。二つ目は、別のVCA(Feedback)を通過してDelay回路へと戻る経路で、Wet信号のディレイテールの長さをコントロールします。三つ目はSend出力へWet信号のみが直接送られます。Send信号を外部モジュールのエフェクトでプロセスし、その出力をReturnにパッチすると外部フィードバックを作ることができ、フィードバックする度に外部エフェクトを通るパッチ等が簡単に作れます。
Time Control
Timeは、Delay回路の主要パラメータであり、着信信号をどれくらい遅らせるかを設定します。このパラメータは、信号を最も遅い周期で破壊する特別なサーキット・ベンディング技術(Crush回路)による影響を受けます。Timeノブの中央位置から左方向がクリーンなディレイ、右方向に値を上げる事でCrushを導入します。±10Vを受け付ける専用のTime CV入力を利用する事で、Wet信号に含まれるCrushの量をコントロールすることも出来ます。
Crush Circuit
Crushセクションは、Crush Delayの最もユニークな機能であり、サーキット・ベンディング技術を用いて設計された3つのCrushモディファイヤーで構成されています。これらのモディファイヤーはDelay回路の動作変更に影響し、様々な色調やノイズ・サウンドの作成を可能にします。各モディファイヤーは、専用のスイッチを介して手動で、または専用のゲート入力へのゲート信号の送信で有効化できます。Gate Inのスレッショルドは3Vです。モディファイヤーを組み合わせる事で、アンビエント/ドローン・パッチからパーカッシヴなサウンドまで、様々な方法で使えるノイズやテクスチャーの広大なパレットにアクセスする事が出来ます。