MUSICAL FEATURES
THYME+は、典型的なディレイエフェクトを超えて様々なマルチエフェクトカテゴリーにまたがるデジタルテープマシンです。デジタルでありながら、疑似的なアナログテープディレイマシンの原理で動作し、テープ速度とリードヘッドの位置が調整可能です。複数のリードヘッド(マルチタップ)によって密度と複雑さが増し、フィードバックとフィルターによってエコーテールのリッチさや暗さをコントロールできます。
各サウンドエフェクトパラメータには専用のロボットが付属しており、LFOに加えてエンベロープフォロワー、外部CVモード、ウェーブシェーピングを備えたモジュレーションソースを提供します。つまり、9つのパラメータと9つのモジュレーションがあり、手動調整や微細に調整されたランダマイザーの助けを借りて、探索できる音の宇宙が広がっています。
THYME+は、オーディオソースにユニークなスパイスとテクスチャーを追加し、サウンドデザイナーの夢を実現する能力を持っています。MIDI、アナログクロック、CV入力を備えており、大規模なセットアップへの統合も簡単。THYME+は、インストゥルメンタリストのためのフットスイッチ入力も提供します。
THYME+の核にはカスタムエフェクト設定を保存できる8つのプリセットボタンがあります。これらのプリセットは、楽器のように手動で演奏することも、オンボードシーケンサーによってシーケンス化することも可能です。そのため、プリセット自体だけでなく、それらの移り変わりも面白いものとなるでしょう。
THYME+は、2017年にリリースされたアイコニックなTHYMEの更新版であり、革新的なバージョンです。改善された接続性、優れたオーディオコーデック、いくつかのファームウェアの調整と改良に加えて、新しいバージョンのハードウェアは、コンパクトな金属製のエンクロージャー、大きなノブ、そして洗練されたフェイスプレートで強化されています。
特徴
- アナログ入力ゲインノブで最大+20dB
- 複数のテープリードヘッド
- 9つの調整可能なパラメータ(LEDシグナライゼーション付き)
- 各パラメータには専用のモジュレーションソース「ロボット」が付属
- 各ロボットは強力なモジュレーションソース:LFO、エンベロープフォロワー、外部CV
- ステレオロボットモジュレーション、フェーズシフトなどのオプション
- パラメータのランダマイゼーション
- ディレイタイムとロボットのリズミカルなクオンタイズ
- ローパス & ハイパスフィルター
- テープループ作成用のフリーズボタン
- テープスピードの調整によるディレイタイムの変化を補正するリンクボタン
- タップテンポ
- ディレイ、ロボット、シーケンサーの同期用に内部または外部クロック
- 8つのバンクx8つのプリセットを保存する内部メモリ(計64プリセット)
- バンク間でもプリセットのコピー&ペーストが可能
- 32ステップシーケンサー(プリセット用)で4つのパターン
- 2つのシーケンサーモード:ライブ&ライト
- カープラス・ストロングシンセシスも搭載
- ステレオ/モノ入力および出力
- MIDI入力
- アナログクロック入力
- CV入力 0–5V(テープスピードおよびディレイタイム用のボルトパーオクターブ)
- バイパス用フットスイッチジャック