MUSICAL FEATURES
- より大きく、カラーで高解像度のディスプレイ(スキン選択可能)
- デュアルコアを使用したより高速なプロセッシング
- 出力電圧が12ビット(以前は10ビット)となり、CVの分解能が向上(1V/Oct基準で1セント程度)
- 内部クロックの解像度向上
- RunとClock入力もアサイン可能
- より大きな分割数と乗数レンジ(/16384~x192)
- Axon-1を追加することで4つのCV入力を追加可能
- 出力設定とバンクをすぐに保存/呼び出し可能
- 電源オフの間も直前のパラメータ―を保存する為にクロックを止める必要がなくなりました
- ユークリッドシーケンス機能にパターンの表示やパディング機能が追加
- クォンタイザーはユーザースケール設定可能
- ラチェット、スルーランダム、こぶ型、台形、ログ型の波形を新たに追加
- ループのスヌーズと復帰オプション
- Crossオプションにより出力をロジックや加算など様々な演算によりミックス可能
- スイングやヒューマナイズ、バウンシングボールなど、グリッドから外れたクロックを出すためのFlexマイクロタイミングモード
- 反転オプション
- 信号をモニタリングする為のオシロスコープ機能
- USB-Cを用いたより完結なファームウェアアップデート
- USB-C経由でバンクのバックアップ可能
- ノブホールドタイムを段階的に調節可能
1. HOW TO USE
本体の電源を入れると、Pamela’s PRO Workoutの画面には現在のテンポがBPMで表示されます。青色のプログラム・ノブをクリックしてから回すことで、数値がハイライトされ、このBPM値を最大値と最小値の間で調整することができます。選択を解除するには、プログラム・ノブを再度クリックします。
‘ Start/Stop ‘ボタンをクリックすると、画面に表示されている設定したBPMテンポでクロックが動作し始めます。クロックの動作中は、これに同期した電圧が8つのジャックが出力され、これらのレベルを各々の対応するLEDで確認することができます。’ Start/Stop ‘ボタンを再度クリックすることで、クロックを停止し、リセットします。
チャンネルごとのモディファイアの設定
8つの各出力のタイミングは、メイン・クロックのテンポの除数または倍数に変更することができます。例えば、モディファイア(修飾子)’ x2 ‘は、ビート(拍)ごとに2つのステップ、または出力パルスがあることを意味します。モディファイア’ /2 ‘は、1拍置きのパルスを意味します。すべてのモディファイア値が整数であるわけではなく、一部は三連符や付点音符を表現するための小数点を含みます。
また、各出力は単純なモディファイア以外にも、
- 持続的なon/off信号の出力
- クロックの開始/停止時の単発トリガー
- CV入力を介した外部コントロールへのアサイン
といった値にも設定可能で、最初の2つはランやリセットといった信号としても使えます。
出力のひとつを調整するには、画面でBPMが選択されていない状態でプログラム・ノブを回します。画面には、8つの番号が振られた出力が順次表示され、最後はメインのBPM画面に戻ります。
プログラム・ノブをクリックすることで表示中のモディファイアを選択し、ノブを回して利用可能な値を順次切り替えます。選択を解除するにはノブを再びクリックします。
チャンネルごとの拡張パラメータの設定
各出力にはモディファイア意外にたくさんの拡張パラメータがあり、これらの設定や電圧コントロールによってクロックに同期した複雑なモジュレーションやリズミカルなシーケンスを作成することができます。これらのパラメータは、モディファイアのタイミングに応答して出力波形を変更するもの、アルゴリズムに基づいて各ステップにタイミング調整またはスキップを適用してリズミカルなパターンを作成するもの、そしてパラメータ設定の保存、読込、およびリセットを実行するもの、以上3つのカテゴリーに分類されます。なお、これらのパラメータ拡張は、特別な’ ユーティリティ ‘タイプのモディファイアでは利用できません。
出力の選択画面でプログラム・ノブを1秒以上押し続けることで、出力の拡張パラメータの選択画面にアクセスします。メインの出力モディファイア画面に戻るには、再度プログラム・ノブを1秒以上押し続けます。
出力モディファイアの編集と同様にプログラム・ノブを使うことで、様々なパラメータを順次切り替えて編集することができます。また、パラメータ値をCV入力にアサインすることができます。詳細は’ 外部CVモジュレーション ‘のセクションを参照してください。
特定のパラメータは、’ 親パラメータ’が有効化されている場合にのみ表示されます。各出力パラメータそれぞれの詳細は 下記’ 拡張パラメータ・リファレンス ‘のセクションを参照してください。
TIP: プログラム・ノブを押し続ける時間は調整可能です。’ 各種設定 ‘のセクションをご覧ください。
2. 拡張パラメータ・リファレンス
Shape
様々な出力波形を選択します。波形の形状は’ width ‘と’ slew ‘(利用可能な場合)を変更することで作成します。
Waveforms:
- Gate/Pulse: パルス/矩形波。Widthでパルス幅を調整できます。
- Ratchetx2: 4分割されたパルス。Widthでパルス数を増やせます。
- Ratchetx4: 8分割されたパルス。Widthでパルス数を増やせます。
- Triangle: 三角波。Widthでスルーを適用し、ノコギリ波やエンヴェロープ寄りの形状にできます。
- Trapezoid: 頂点が平坦な三角波。Widthでパルスと三角波を効果的にモーフィングできます。
- Sine: サイン波。
- Hump: 半分のサイン波/パラボラ。
- Exp Envelope: 指数形モデルのエンヴェロープ。Widthで時間を調整できます。
- Log Envelope: 対数形モデルのエンヴェロープ。Widthで時間を調整できます。
- Classic Random: S&Hスタイルのランダム波形。Slewdで形状を滑らかにできます。
- Smooth Random: 弾むような「マリオ・ヒルズ」のような音楽的なランダム。Widthで’ 丸み ‘を調整できます。
波形の完全な1サイクルが1ステップをカバーします。ステップがスキップされた場合は電圧が出力されない(オフセット電圧を除く)か、ランダム波形の場合は保持されます。
‘ Loop ‘パラメータを使うと、ランダム波形を何拍にも渡ってループさせることができます。 実際のループ (そのランダムの「シード」) は、後で呼び出すために保存することもできます。
Width / Slew
WidthとSlewの効果は、選択された形状によって以下のように異なります。
ランダム波形では、追加のSlewパラメータが利用可能となり、波形のエッジを滑らかにすることができます。
Level
出力の全体的な最大電圧レベルを0Vから5Vの率で設定します。基本的に各20%が1ボルトとなります。
Offset
0ボルトからの初期バイアス、またはオフセットを0Vから5Vの率で設定します。出力レベルを0に設定することで、内部および外部モジュレーションと併せて使用できるプログラム可能な一定電圧としてオフセットを使用したり、プリセットのストレージとして使うことができます。
Phase
波形に位相シフトを適用します。50%以上の幅を持つトリガーパルスを50%以上シフトした場合、予期しない2重のトリガーが発生する場合があることに留意してください。
Probability
ステップが発生するか、有効な出力がないままスキップされるかの可能性の割合です。この機能を使って作成されるランダムなパターンは、’ Loop ‘パラメータを使って複数の拍に渡ってループさせ、保存することもできます。
Euclidean Patterns
ユークリディアン・リズムは、ステップ数とトリガー数(有効なステップ)を参照するシンプルなアルゴリズムを使用して、それらの間隔を可能な限り等間隔に配置するパターンを生成します。
Pamelaは、出力にユークリディアン・パターンをマップすることが可能であり、トリガーされないステップをスキップさせることができます。これを使ってリズミカルなパターンを作成し、Loopパラメータを’ reset ‘に使うことで4/4ではないパターンも作成できます。
パターンの作成には、以下の4つのパラメータを使用します。
- Steps: ユークリディアン・パターンが使用するステップの数を設定します。他3つのパラメータを利用するために、ステップ数はゼロ以上である必要があります。
- Triggers: ユークリディアン・パターンが使用するトリガー/ヒットの数を設定します。パターンを生成するために、ゼロ以上、ステップ数以下である必要があります。
- Rotate: 定義されたユークリディアン・パターンを指定したステップ数だけ回転させ、パターンの開始地点を効果的に変更します。
- Pad: 生成されたパターンの最後に余白を追加します。これはユークリディアン・パターンの規則性を崩し、ループするパターンの 始点、中間、終点にトリガーをグループ化したい場合に便利です。
ユークリディアンのパラメータでは、作成されたパターンを視覚的に示すグリッドが表示されます。
Loops
出力をリセットする実際の拍(ステップではなく)の数を指定します。ループは、ランダム、フレックス・オペレーション、ユークリディアンのために内蔵されたリセット/巻き戻し機構と解釈することができ、より音楽的に構造化された繰り返しパターンを構築することができます。Loopが有効の場合、いくつかの追加パラメータを利用できます。
- Loop Nap: 出力をスリープ(停止)させる完全なループ数を設定します。
- Loop Wake: Napを適用する前に実行する完全なループの数 (設定されている場合)を指定します。
Cross Operations
クロス・オペレーションを利用することで、選択されているアクティヴな出力の値が、選択されたオペレーションに依存する他の出力またはCV入力(ソース)の値に影響を受けることが可能になります。これは2つの出力をミックスするような単純なものから、ロジック操作、あるいはサンプル&ホールドやパラメータのリセットなど、より複雑なものまで様々です。
これにより、オリジナルのPamela’s NEW Workoutのロジック操作が大幅に拡張されます (オリジナルも含まれます)。
有効にするには、’ CROSS OP ‘パラメータを’ NONE ‘以外のオペレーションに設定します。これにより、’ CROSS SRC ‘パラメータが利用可能となり、クロス・モジュレーションのソースが選択できるようになります。
なお、CV入力と組み合わせる場合,実際の出力と組み合わせる場合よりもサンプリングされたCVの解像度が低くなることに注意する必要があります。クロス・オペレーションは、あらゆるクォンティゼーションよりも優先して実行されます。以下は各オペレーションの詳細です。
- MIX: ソースとアクティヴな出力の値を加算し、全体の半分を出力します。
- MASK: ソースの出力値がゼロの場合、アクティヴな出力の値もゼロになります。これの逆は’ NOT ‘を参照してください。
- MULT: 2つの出力値を乗算し、スケーリングします。本質的にはリング・モジュレーションです。
- HOLD: ソースの出力値がゼロよりも大きい場合、アクティヴな出力の値は最後に取得した値で保持されます。
- S&H: ソースの上昇トリガーにより、現在の送信先の出力値が「サンプリング」され、次のトリガーまでその値に保持されます。
- Add: 両方の出力値を加算し、余分をクリップします。
- SUB: 両方の出力値に減算を実行し、余分はクリップします。
- OR: 両出力値のビットごとの論理和演算です。
- XOR: 両出力値のビットごとの排他的論理和演算です。
- AND: 両出力値のビットごとの論理積演算です。
- NOT: ソースの出力値がゼロよりも大きい場合、アクティヴな出力の値はゼロとなります。
- SEED: 上昇トリガーがアクティヴな出力のランダム・シードをリセットします。
FLEX Operations
フレックス・オペレーションは、極端な場合はカオスに繋がる’ マイクロ・タイミング ‘またはオフグリッド・ブリップと考えることができます。フレックス・オペレーションの選択だけでなく、タイミング効果の強さを極限まで高める、量的なパーセント値も選択できます。’ RAMP & HUMP ‘操作は、指数関数的にタイミングを変化させることで’ バウンシング・ボール ‘のような効果を作成します。目的の効果は、初期のモディファイア設定にも依存する可能性が高く、ある程度の実験が必要な場合があります。
- HUMAN: Pamela’s New Workoutでは’ Slop ‘として知られており、人間的なランダムなタイミング・エラーを導入します。
- SWING: 設定した量でひとつ置きのステップを遅延させることで、スウィングやシャッフルのようなタイミング効果を作成します。
- RAMP UP: ステップ時間を徐々に増加させ、設定した量に応じてモジュレーションを加速させます。 ‘ Loop ‘パラメータを使って、タイミング要素を元のタイミングにリセットすることができます。
- RAMP DOWN: ステップ時間を徐々に減少させ、設定した量に応じてモジュレーションを失速させます。 ‘ Loop ‘パラメータを使って、タイミング要素を元のタイミングにリセットすることができます。
- HUMP: 設定した’ Flex Amount ‘に基づき、ステップ時間を繰り返し増加させ、減少させます。’ Loop ‘パラメータを使って、タイミング要素を元のタイミングにリセットすることができます。
TIP: ランダム波形とパターンに対してフレックス・オペレーションを変調することで、非常に興味深い結果を得ることができます。
Invert
最終出力の値を反転します。
Quantiser
最終出力の値を、選択した1V/Oct基準の音楽的スケール、またはモードに適合するようにクォンタイズします。
カスタム・スケールの保存
3つまでの異なるユーザー・スケールを保存し、パワーサイクル後も使用することができます。 実行するには、選択モードがアクティヴの状態でユーザー・スケールが選択されている時にプログラム・ノブを長押しします。これにより、カスタム・モードの編集ができる編集モードに入ります。プログラム・ノブを回してクリックすることで、スケール内の音階のon/offを切り替えます。編集モードを退出するには再度プログラム・ノブを長押しします。
Scope
出力波形をリアルタイムで更新して表示します。スコープの表示をフル画面にするには、プログラム・ノブをクリックします。ノブを回すことで、波形を拡大/縮小表示することもできます。
Load, Save and Reset
設定したものを後で使用するために、出力とそのパラメータの保存と読込を実行します。 Resetは、すべての出力パラメータをデフォルトのシンプルな50%の矩形波状に戻し、ランダム・シードもリセットします。シードをリセットすることで、確率や波形といった、ループのランダム・パラメータのランダム値を新しいものに更新します。
TIP: 読込/保存は、出力を他の出力へと’ コピー/ペースト ‘する目的でも使用できます。
Key Shortcuts
以下は、パラメータの編集に便利な’ ショートカット ‘として使える組み合わせコマンドです。
- 出力パラメータ画面がアクティヴの状態で’ start/stop ‘ボタンを押したまま、プログラム・ノブを回すことで異なる出力の同じパラメータ間を素早く移動できます。
- ‘ start/stop ‘ボタンを押したまま、プログラム・ノブをクリックすることで、現在アクティヴな出力のミュートをon/offできます。
3. CVモジュレーション
ユーザーによる直接コントロールに加えて、Pamelaのクロックと出力はモジュール上部にある ‘ Clk ‘, ‘ Run ‘, ‘ CV1 ‘, ‘ CV2 ‘の4つの外部信号入力を介して外部電圧コントロールに割り当てることができます。’ Clk ‘と’ Run ‘をCV入力として使用するには、これらをCV入力として設定する必要があり、未設定の場合は選択できないように表示されます。
CV Assigning
出力モディファイアとその多くの拡張パラメータは、有効化された任意のCV入力にそのパラメータ値を割り当てることで外部から電圧でコントロールすることができます。
すべてのCVは0から5Vの間の電圧に応答し、この範囲外の電圧も安全に使用できますが、無効となります。
CV Attenuation and Offset
CV入力に割り当てられた値は、入力されたCV値に対してパラメータごとに減衰やオフセット値を設定することで、さらに制御することが可能です。パラメータのCVオプションがハイライトされている(選択されている)状態でプログラム・ノブを押し下げることで、 これらの値を設定するためのサブ画面にアクセスし、適用されたCV値を視覚的にモニターすることができます。
設定された減衰値はプラスまたはマイナスで、実質的にCV値を反転させます(つまりアテヌバーターと同じです)。
複数のパラメータを同一のCV入力に割り当てることが可能であり、各パラメータが各々のアッテネータとオフセットのパラメータを備えます。複数のCVを同一のパラメータに割り当てることはできません。
Axon-1
モジュール背面に接続することで4つのCV入力を追加するエキスパンダー、Axon-1を利用できます。パラメータを選択した状態でAxon-1のボタンを押すと、パラメータは対応するCV入力にアサインされます。一台のPamelaに接続できるAxon-1は一台のみです。
4. 各種設定
BPM画面でプログラム・ノブを押し続けることで、以下の様々なパラメータの設定画面にアクセスします。
Input: Clk
‘ Clk ‘入力を外部同期のためのクロックパルス入力とするか、または追加のCV入力とするかを設定します。
EXT Clock PPQN
入力される外部クロックの’ Pulses Per Quater Note ‘を定義します。特に必要がない限り、初期値の24PPQNに設定しておくと良いでしょう。
Input: Run
‘ Run ‘入力の動作を以下のように定義します。
- RUN: ハイの時にクロックを動作させ、ローの時に停止させるゲート等の信号の入力を想定します。Din Sync、または(変換された)MIDIクロックのRun信号に接続する場合、これによりPamelaに「事前同期」の機会を持たせることができます。
- RESET: トリガーパルスを受信することで、動作中のPamelaを第1ステップにリセットします。また、外部クロックを検知することでPamelaを自動的に再生/停止します(再生の前には最低2パルス必要)。
- CV: ‘ Run ‘入力を様々な出力パラメータにアサインできる追加のCV入力として設定します。
UI Theme
ユーザー・インターフェースのヴィジュアル・テーマを選択することができます。
Enc Hold Time
プログラム・ノブを押し下げた時の動作が確定する時間を設定します。
Load Bank
バンク全体(全8出力)を読み込みます。
Save Bank
バンク全体(全8出力)を保存します。
Reset All
すべての出力を初期状態にリセットします。
5. 外部クロックに同期する
Pamelaは、外部クロックに同期して動作することができます。同期に使用する信号は矩形波LFOのようにシンプルなものから、Din Syncや外部ハードウェアからのMIDIクロック信号を変換して’ Clk ‘と’ Run ‘入力にパッチするような、少し複雑なものまで様々なものが考えられます。
同期を行うには、4分音符(ビート)に対して外部クロックが刻む数(クロックパルス数)をPamelaが認識する必要があり、これをPPQN(Pulses Per Quater Note)値と呼びます。Pamelaを同期させるために推奨されるPPQN値は24で、これよりも低いPPQNでは、完全に正確な同期がとれません。
同期に関するヒント
デフォルトでは、Pamelaは標準的なDin Syncのようなクロックに追従するように設定されています。Din Syncクロックは、24PPQNのクロック信号と、クロックの動作中はハイ、それ以外はローになるシンプルなゲート信号だけで構成されています。Pamelaのデフォルトであり、推奨される同期方法であるこのDin Syncは、Rolandのドラムマシンなどで使われていたもので、アナログの同期プロトコルとしては唯一の標準的なものです。可能であれば、Pamelaでもクロックに24PPQNクロックを、Run入力にはRun信号を使用してください。
6. APPENDIX
ファクトリー・リセット
本体に保存されたデータを工場出荷時の状態に戻すには、電源投入時にプログラム・ノブを押し続け、画面の進行バーの完了を待ちます。
ファームウェアの更新とデータのバックアップ
本機の電源を切った状態で、基板左側のポートからUSBケーブルでコンピュータに接続します。 コンピュータ上にPamelaが標準的な外部ストレージ・デバイスとして表示されます。 有効なファームウェア・ファイルをRootディレクトリにコピーし、更新します。 更新が完了するとPamelaがコンピュータから自動的に取り出され、通常通りに使用できるようになります (コンピュータからのエラー表示は無視して構いません)。
すべての出力データをバックアップするには、ファームウェアの更新作業と同様にPamelaをコンピュータに接続します。 PamelaのRootディレクトリにある’ PPWDATA.BAK ‘ファイルを、コンピュータのドライブ上の任意のバックアップ場所にコピーします。 Pamela本体のメモリに保存されている既存の出力パターンのデータを以前のバックアップに置き換えるには、任意のバックアップ・ファイルを本体のRootにコピーします。
また、Mac OS Venturaでは上記のようにFinderを使用したファームウェアの更新作業においてエラーが表示される場合があります。 対処法としては、’ Terminal ‘で以下のコマンドを入力してリターンを押し、コマンドライン・インターフェイス経由でファイルをコピーします。
rsync ~/Downloads/alm034-v116.fw /Volumes/PAM/
コマンドの’ alm034-v116.fw ‘の部分は、ダウンロードしたファイル名に応じて都度変更します。
エキスパンダー・モジュール
AXON-1
Axon-1エキスパンダーは、モジュール背面の’ EXPAND ‘とラベルされた小さな水平の6ピン・コネクタに接続します。 これにより、4つのCV入力を追加できます。接続できるAxon-1エキスパンダーは1台のみです。