MUSICAL FEATURES
- 10~300BPM
- 独立にモディファイヤーを設定可能な8クロック出力
- モディファイヤーは/512からx48まで設定でき、非整数モディファイヤーも選択可能です
- 出力されるクロックは単純なゲートだけではなく、三角やサイン、エンベロープやランダムベースのものなど様々な波形を出力可能です
- ゲートの高さやパルス幅、スキューなども調整可能
- クロックの位相が設定できるので、同じ間隔のクロックでも出るタイミングまで指定できます。またそれとは別に出力をn個に1回遅らせることで複雑なスイングの設定も可能です。
- ユークリッドシーケンスやスキッピングによる出力のフィルタリングにより、クロックを超えたリズムシーケンスを作れます
- 2系統のCV入力を持ち、チャンネルごとの出力に関するパラメータは全てアサイン可能です。入力CVに対するオフセットやアッテネートもアサイン先ごとに内部で設定可能です。
- 個別出力単位のプリセット、全体でのプリセットの両方を使用可能
- クロックスタート・ストップ・リセット・スピードなどを電圧やマニュアルでコントロール可能
- 外部クロックとは48~1PPQNベースで同期可能
- 別売りのエキスパンダーによりDIN SyncやMIDIクロック出力可能。(Pexp-1/Pexp-2)
- 基板上USBポートからファームウェアアップデート可能
マウスオーバーで各部の説明が表示されます
How To Use
基本操作
外部クロックとの同期
Pamelaを外部クロックと同期するには左上のClock入力に外部クロックを入力してください。外部クロックの細かさがデフォルトで24PQNとなっているのを変更するにはBPM表示時にProgramノブを1秒ほど長押ししてください。その隣りはRunインプットです。入力ゲートがハイになるとクロックが走り、ローになると止まります。設定により、通常のリセット入力としても使用可能です。
BPM表示モードとモディファイヤー表示モード
電源投入時にはメインのBPMが表示されるBPM表示モードです。 BPM表示モードからエンコーダーを回すと、CH1のモディファイヤー表示モード、CH2のモディファイヤー表示モード・・・と変わっていきます。
モディファイヤーとは、クロックのディバイドやマルチプリケーションのファクターのことです。 BPMに表示されるスピードのクロックに対してx倍、1/x倍のようなクロックをチャンネルごとに設定するのがPamelaでの出力リズムの設定の基本になり、このx倍や1/xのことをモディファイヤーといいます。16回に1回クロックを取り出すクロックディバイドならモディファイヤーは”/16″、3倍のマルチプリケーションならモディファイヤー=”*3″です。新しいPamelaでは付点音符や連符などにも対応できるよう、非整数のモディファイヤーも選択可能です。デフォルトのモディファイヤーはx=1で、BPM=120なら1秒に2回クロックが出力されます。
BPMとモディファイヤーの編集モード
BPMやチャンネルのモディファイヤーの表示モードのとき、エンコーダーを押すとそのパラメータの値を編集するモードになります。
BPM表示モードではエンコーダーを押すとBPM編集モードになり、エンコーダーを回してBPMを変更し、再度エンコーダーを押してBPM表示モードに戻ります。
モディファイヤー表示モードではエンコーダーを押すとモディファイヤー編集モードになり、エンコーダーを回してモディファイヤーの値を変更することができます。 モディファイヤーの値は通常の”/16″や”*1.3″などの数値以外に、以下の特別な設定を選択することもできます。
- – 常にONや常にOFFの設定
- – スタートにのみパルスを出力する設定
- – ストップ時にのみパルスを出力する設定
また”CV1″または”CV2″を選ぶとCVでのコントロールとなります。CVでのコントロールは、チャンネルごとに設定する他の全てのパラメータに対しても可能です。オフセットやアッテネートの設定なども可能なので、下のCVコントロールの説明を参照してください。
外部クロックとの同期
ここまでの設定さえ覚えれば基本的なクロックとしては使用可能です。外部クロックと同期する場合には、”Clk”にクロックをパッチし、BPM表示モードからエンコーダーを長押しして”PPQN”設定を選択し、PPQNを適切な値にセットしてください。PPQNの詳細は下の”BPM表示モードでの詳細設定”をご覧ください。
詳細な設定
BPMやチャンネルのモディファイヤーの表示モードでは、エンコーダーを長押しするとより詳細な項目の編集モードになります。
BPM表示モードでの詳細設定
BPM表示モードでは、エンコーダーを長押しすることで、グローバルな設定を変更したり全チャンネルまとめてのプリセット管理を行うことができます。
- PPQN:外部クロックと音符の長さの関係を設定します。デフォルトの24PPQN(24Pulses per Quarter Note)は、外部クロックが24パルス入ると4分音符の長さとする設定です。DIN SYNCなどのクロックはこの設定です。16分音符をクロックに使うときは、4分音符が4クロック分なので4PPQNを選択します。
- RUN?: RUN入力をゲートでRUN/STOPをコントロールするのに使う(デフォルト)か、リセット入力として使うかを設定します
- SAVE:現在の8つのチャンネル設定全てを、a~zのバンクのどこかに保存します。
- LOAD:8つのチャンネル設定全体をa~zのどこかから読み出します
- RESET:8つのチャンネル設定全体をデフォルトに戻します
モディファイヤー表示モードでの詳細設定
モディファイヤー表示モードでは、エンコーダーを長押しすることで、モディファイヤー以外のパラメータを詳細に設定したり、チャンネル単位のプリセット管理を行うことができます。
- Wave: 出力波形をGate/Triangle/Sine/Envelope/Randomから選びます。1出力クロックの間に波形が1周します
- Level:出力クロックの電圧ピークを0-100%で設定します(100%で5V)
- Width:出力波形の幅を設定します。波形がゲート(スクエア)以外のLFO波形の時は波形のモーフィングを行い、滑らかに変形します。例:三角波→ノコギリ波。波形がエンベロープの時はリリースタイムを設定します
- Phase:出力波形のスタートポイントをずらします。クロックの間隔は同じでも、位相によってタイミングが変わります
- Delay:この後のDly/で指定した回数に1回だけ、クロックの出力タイミングをおくらせることができ、その遅れの量を指定します。
- Dly/:何回に1回クロックがDelay時間だけ遅れるかを指定します。モディファイヤーが*4(または*2)で、Dly/が2の時、Delayを0から増やせば典型的なスイングのリズムになります
- Slop:タイミングの揺れの大きさを設定可能です
- EStep: Pamela’s New Workoutは、出力されるクロックに対してユークリッドフィルタリングを行ってユークリッドリズムシーケンスを出力することができます。この時、Estepでループの長さのクロック数を指定し、そのループ内で出力されるクロックの数がEtrigになるように、ユークリッドアルゴリズムで自動にシーケンスを決定します。ERotによってループのスタートポイントを変更することができます
- Etrig: ユークリッドシーケンスのループ中のビートONの数を指定します
- ERot: ユークリッドシーケンスのループのスタートポイントをずらします
- RSkip:スキップの量を指定します
- Loop:リセットされるまでの出力クロックの数を設定可能です。これらはランダム関連のパラメータや、ユークリッドシーケンスのリセットなどに対して適用されます
- Save: 現在のモディファイヤーや詳細な設定の全てを、a1~z8の26×8のスロットのどこかにセーブします。a~zがプリセットはグローバルなバンクと対応しています。c8のスロットにセーブすると、BPM表示モードからエンコーダを長押しして管理するグローバルな8出力のバンクcの8チャンネルも同時に変更されます。
- Load:a1~z8のどれかからチャンネルの設定をロードします
- Reset:チャンネルの設定を初期設定に戻します
CVコントロール
各チャンネルのモディファイヤー、また詳細設定からアクセスするパラメータのSave/Load/Reset以外の全てが2系統のCVコントロールにアサイン可能です。アッテヌバータ、オフセットなども内部で設定可能です。1系統のCVを複数のパラメータに異なるアッテヌバート量、オフセットでアサインすることもできます。CV1はプラスの電圧にのみ反応します。
CVアサインの仕方は、各パラメータの値を設定する画面の時に、エンコーダを回して値をCV1かCV2に合わせます。ここでエンコーダを長押しすると、アサインしたCVの効きの強さ(Attn)やCV=0のときの値(Offst)を設定できます。また実際に入力されているCVのモニタリングもできます(Value)。
DEMO
当店のデモです。字幕を有効にしてご覧ください。