MUSICAL FEATURES
RCDでは、
- 各ジャックからどのような分割数のクロックを出力するか
- 出力される信号をゲート信号とするか瞬間的なトリガーとするか
- 同じ分割数でもクロックを出力するタイミングをどこに取るか
- 短い周期で自動的にリセットをするか
などを基板上のジャンパーの設定で行うことが可能です。もしくは、 RCD Break Out を取り付けることでジャンパーにアクセスせず、リアルタイムにパネルからそれらをコントロールできるようになります。 5分割や7分割といった「半端な」分割数のクロックも、リセットシグナルをキリの良いタイミングでかけることで通常の小節の区切りはキープしながら面白いリズムが作れます。リズム実験モジュールとしても非常に役立ちます。
Rotate CV
Rotate CVを少しずつかけていくと、各ジャックからのクロックシグナルの分割数が増えていきます。増え方は分割数が1ずつ増えていく場合が多く、ジャンパーの設定できまる最大分割数に到達すると、分割数1に戻ります。(Rotate CVとクロックディバイドの数の関係は、マニュアルの5-6ページ”Rotation Tables”にも詳しく載っていますので見てみてください。)
最大の分割数が8の場合(デフォルトジャンパー設定)には隣り合うアウトプットの分割数が1ずつ異なるので、Rotation CVを少しずつかけていくと、上記の性質により各アウトプットから出力されるクロックは、1つ上のジャックに移り、一番上のジャックからの出力が一番下に移っていくように信号が変化していきます。
DETAILS
右上の青いジャンパー6つがRCDで設定するジャンパーです。画像はジャンパーのデフォルト設定です。RCD Breakoutではこのジャンパー部分にRCDBOからのケーブルを指し、パネルでこれらの設定を変えられるようになります。
上の画像がRCDのジャンパーを示します。上から”7,8,3,4,5,6″とジャンパーに番号がついています。ジャンパーは、2つのピンがジャンパーによって繋がっている状態を”ON”、繋がっていない状態を”OFF”と呼びます。各ジャンパーのON/OFFによる設定の違いは下記のとおりです。
3,4,5番のジャンパー設定。3,4番の組み合わせで、8つのアウトプットから出力されるクロックシグナルの基本的なレンジが決められます。また、Rotation CVによって動く分割数の範囲も3,4番で決められます(Total Rotatable Divide-by Range)。
5番は”Spread Mode”を設定するジャンパーで、Onの場合は分割数の小さいクロックから大きいクロックまで比較的均等に8つのアウトプットから出力されますが、Offの場合は上表のように最大の分割数に近いクロックのみが8つのアウトプットから出力されます。
6番のジャンパー設定。ONにしていると、3,4番のジャンパーで決まるDivide-by Rangeに応じた長さでリセットします。
7番のジャンパー設定。Down-beatは、どの分割数のクロックも1拍目にクロックが”ON”で始まるモードです。Up-beatは、各分割数の最後の拍でクロックが”ON”で始まるモードです。
8番のジャンパー設定。Onを選択すると、出力シグナルが一度ONになってから、次のONタイミングまでのちょうど半分の時間、ずっとゲート信号がONにキープされます。Offにすると出力シグナルはトリガーとなり、非常に短時間のみONとなります。