MUSICAL FEATURES
各チャンネルには、シグナル入力(CVも入力可能)に加えてEXPとLINの2つのCV入力を備えます。EXPはエンベロープ、LINはLFOなどによるトレモロコントロールに向いており、2つのCVを同時に使用することも可能です。この場合は2つのVCAをシリアルにつないでコントロールするのと同じで、2つのCVが掛け算でゲインコントロールに使用されます。2つの入力どちらも、パッチされていない時8Vが内部結線されています。ノブはCV入力のアッテネータとして作用するので、入力にパッチされていない時はゲインのマニュアルコントロールとして動作します。
Tallinのもう一つの特徴が音質です。オーディオの通り道となる部分のパーツには既製品チップを使わず、フルに調整可能なディスクリート回路で設計することで、ハイクオリティな音質を実現しました。
- スイッチが”LINEAR”ポジションのときはノブが真ん中でクリーンなユニティゲイン(大きさ等倍)のシグナルを出力し、それより右に回していくことで自然なソフトクリッピングによる歪みが得られます。ただし、これはどちらのCV入力もCV=8V(もしくはパッチしていない)場合なので、高さが8VではないCVやエンベロープなどではそれに応じて反応も変わります(例えば8Vより大きいCVが入力されていると、ノブが左側でも歪みます)
- スイッチを上の”SYMMETRIC”ポジションにすると3次倍音を多く含んだトランジスター歪みを得られます
- スイッチを下の”ASYMMETRIC”ポジションにすると2次倍音を多く含んだ真空管に似た質感の歪みを得ることができます。
シグナルは18dBまでブーストできるので、ラインレベルの信号をモジュラーレベルの大きさまで引き上げるのにも使用できます。