MUSICAL FEATURES
Xaoc Devices Katowiceは、選択した周波数レンジをコントロールできる、ステレオ仕様の可変帯域アイソレーターです。帯域ごとのステレオ出力とSUM出力を備えるKatowiceは、クロスオーバー・ネットワーク、パラメトリックEQ、DJスタイルのキル・フィルターとして、またはマルチバンド・コンプレッサーやステレオ・エンハンスメント等の帯域指定型のアプリケーションにも有効です。?
HOW TO USE
Katowiceは、ステレオの入力信号をLow, MidとHighの3つの帯域に分割します。Mid帯域の中心周波数と帯域幅はノブと入力CVによって定義されますが、LowとHighは3バンドの合計が完全な信号になるように自動で調整されます。3つの帯域は全て高品位なVCAを通過、帯域ごとのステレオ出力は外部モジュールでの更なる処理に利用できます。また、SUM出力からは3バンドのミックスダウンも提供されます。
Filtering
信号の個別周波数帯域への分割は、特別なVCクロスオーバー ・フィルターによって実行されます。これらはアッテネートなしで、3バンド全ての合計がスペクトルのギャップなしでオリジナルの信号を再構築するようにデザインされています。3つの帯域の周波数レスポンスは非共振で、通過帯域はフラットです。これらは全て、カットオフ周波数を超え、24dB/Octのスロープを提供します。
MID FREQコントロール(ノブとCV)は、Mid帯域の幾何学的中心(指数型周波数スケールの中心点)を定義します。例えば、MID FREQが2kHzに設定され、MID WIDTHが2オクターブの時、Mid帯域は1kHzから4kHzに広がります(-6dBスプリットポイントで計測)。また、CV入力を使用する際はノブはオフセットとして機能します。なお、周波数分割には包括的な制限があり、30Hz未満の設定、あるいは20kHzを超える設定は出来ません。
Amplitude Control
Katowiceは、3つの帯域それぞれに独立した振幅コントロールを提供します。各帯域のスライダーによって、信号を約-100dBまで減衰させることが可能で、このアッテネートは対応するジャックにマイナスのCVを入力する事でも実行できます。内蔵VCAのレスポンスは指数型で、8Vの電圧でユニティーゲインとなります。また、ハードクリッピングを防ぐために、それぞれのVCAチャンネルは18Vpp近くの信号のピークを丸めるソフト・サチュレーション回路を搭載しています。Katowiceは、最大ゲインが0dBに制限されるように工場出荷時にキャリブレートされていますが、モジュール背面のトリマーでゲインの範囲(制限を含む)を最大で±20dBまで調整する事もできます。この場合、設定した内容に対してパネルのdBスケールが作成される事にご注意ください。
Phase Response
市場の他のアナログ、またはデジタル・フィルター同様に、Katowiceも信号に対してフェイズ・シフトを導入します。一般的に、フィルター次数が高い(振幅応答が鋭い)ほど、より多くのフェイズ・シフトが追加され、わずかな遅延が発生します。Katowiceでは、この遅延は周波数により0から4ミリ秒で変化します。また、ACカップリング・コンデンサーにより導入される、幾らかの固定フェイズ・シフトも追加されます。これは主に超低周波に影響します。
通常フェイズ・シフト(ディレイ)は、処理後の信号と原音をミックスしない限りは聴こえません。ただし、フィルターのコーナー周波数のモジュレート(MID FREQまたはMID WIDTHパラメータの変調)をする事で、このディレイにも影響を与えます。副作用は、信号のピッチがわずかに変化するドップラー効果に似た現象です。モジュレートされたオールフィルタリング・ネットワークと同様に、この効果はサウンドに更なるアニメーションを与えるためにクリエイティブに活用されます。
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Interface
マウスオーバーで各部の説明が表示されます