MUSICAL FEATURES
Xaoc Devices Erfurtは、双方向のデジタル・カウンタ、8出力のクロック/オーディオ周波数ディバイダーとして機能するプログラム可能なデジタル・オシレーターで、同社のライプニツ・バイナリ・システムを構成するモジュールです。
- ライプニツ・サブシステムを構成
- 位相アキュムレーター
- プログラム可能なデジタル・オシレーター
- 双方向のバイナリー・カウンター
- クロック/オーディオ周波数ディバイダー
HOW TO USE
Erfurtが備える8ビットのレジスタは、0から255までのデジタル値を表す8ビットの数値の現在の状態を保持します。その状態は、フロントパネルの8つのバイナリ出力(5Vゲート)を介して提供され、状態を示す8つのLEDに反映されます。モジュールには3つのクロック入力があり、一つはインパルス毎に状態を増加(INCR)、一つは減少(DECR)、残る一つは状態をゼロにリセット(RESET)します。また、状態はパネル上の2つのボタンを使って手動で変更することも可能です。
モジュールを単体で使用する場合、Erfurtの状態はクロック入力からのインパルス毎に1ずつ変化し、1サイクルで0から255までカウントします(modulo 256)。 これにより、信号の周波数を2, 4, 8,.. と最大128まで分割した値が個別ビット出力から利用可能となり、使用するクロック入力によって、数学的または音楽的な分割数のリズムを持つ、異なるクロックパターンが生成されます。
入力に2つの異なるクロック信号をパッチすることで、カウンターは交互に状態を増加・減少させ、最終的には2つのクロック間の周波数差に比例した速度でカウントします。Reset入力にパッチされた3つ目のクロックは、シーケンスを短縮してサイクルを不完全化し、リズムの多様性をさらに広げることができます。
モジュール背面にライプニツのデータソースが接続されている場合、ライプニツのバスに存在するデータ(例:Lipskのボタンでプログラムされた値)に応じて、状態はより大きな間隔で増減します。これによりカウンターのオーバーフローが早くなり、より複雑なパターンが生成されます。
カウンターの状態はデジタル・ウェーブテーブルへの位相入力として使用できます。Erfurtを他のライプニツ・モジュールと接続して使用する場合、Jenaで波形をスキャンしたり、Dreznoや任意のVCOで興味深いグリッサンドを作る際に便利な段階状の電圧を生成したり、Odessaのハーモニック・バンクのスペクトルをアニメーション化するゲートパターンを生成したり、Lipskへのフィードバックで擬似的なカオス・シーケンスを生成したりと、さまざまな役割を実行できます。ErfurtはCPUではなくCMOSロジックに基づいているため、オーディオレートを超える、非常に高い周波数でクロックすることができます。そのため、クロックをスケーリングするための選択スイッチが用意されています。