WMD/SSF VC Mini Slew WMD/SSF

VC Mini Slewは非常に工夫の凝らされたコンパクトなスルーリミッターです。通常のスルーと同様、CVを入力すればその電圧変化を遅くし、ゲートシグナルを入力すればASRエンベロープジェネレーターにもなります。またTriggerインプットにトリガーシグナルを入力すればADエンベロープジェネレーターになります。

スルーのスピードは入力CVの上昇時、下降時それぞれRiseとFallノブ/CVでコントロール可能です。またスルーの曲がり方(Shape)は対数型－直線－指数型と移り変わり、ノブ以外にCVでもコントロール可能なのがユニークな点です。右上のボタンによりCycleモードとなり、ADエンベロープが自動的にループするモードになります。CycleモードはCycleインプットにゲート信号を入れてOn/Offを切り替えることも可能です。FMインプットではサイクルの速さをCVコントロール可能です。

メインのエンベロープ(ファンクション)の出力は2つあり、ユニティゲインの”OUT”と、”Vari-out”コントロール/CVによってエンベロープの高さと向きを調整されたエンベロープを出力する”VARI-OUT”です。その他普通のSlewと同様、End of Cycle, End of Riseアウトプットもあります。

中央のボタンは2つの役割を持っており、押すことでCV-SUMモードのON/OFF、長押しでTime-CompensationモードのON/OFFを行います。CV-SUMモードではRise/Fall CVジャックのどちらにCVを入力しても、RiseとFallタイムの両方をCVコントロールします。両方のジャックにCVが入力されていると、2つがミックスされてRiseとFall両方をコントロールします。Time-Compensationモードでは、Shapeを変えてもRiseとFall時間が変化しないようにカーブ特性が変わります。これもVC Mini Slewならではの特徴です。