MUSICAL FEATURES
Legionは、多彩な独立波形出力と実用的なCV入力を備えるアナログ・オシレーターです。この精巧なオシレーターはデジタル・キャリブレーションを内蔵しているため、一度実行したチューニングを維持することができます。TuneノブはFineとCoarseモードで切り替え可能で、パフォーマンス時の意図しない周波数変動から保護するためにロックすることもできます。
Legionが備えるスルーゼロ・リニアFMは、他のオシレーターからの変調を受ける際にも自身の基礎周波数を完全に保つことが可能で、専用のアッテネータでモジュレーションの深さを自在にコントロールすることができます。これは、古典的な技術で倍音を加える際にもチューニングを維持できることを意味します。また、スルーゼロFMはノコギリ波出力とも相性が良く、音響パレットに更なる特色を付加します。
1V/Oct入力とは独立したエクスポネンシャルFM入力、および専用のアッテネータは、周波数に同時に「揺らぎ」を与えることも、または必要に応じて、より古典的なFM効果のために使用することができます。
Legionは、一般的なアナログ・オシレーターに見られる波形出力に加えて、独自のノコギリ波セクションを備えます。これはAlpha Junoシンセサイザーに着想を得ており、ノコギリ波出力に「windows」と呼ばれるものが追加されています。ウィンドウは、基本的にノコギリ波の中心の負極のパルスであり、クラシカルな波形のサウンドに倍音を作成します。より多くのウィンドウを加えて複雑な倍音を生成するには、スイッチを使用します。これにPWMを使用し、LFOなどの外部CVソースでウィンドウのサイズ値を増減することで、波形に対して最大限の効果を発揮します。
また、Legionは本質的にアナログのSuper Sawである「Swarm」と呼ばれる出力も備えます。この出力には、ノコギリ波に加えて、元の波形の複数のリセット・ポイントの位相を変調する7つのDAC LFOが使用されています。これは各々の上に積み重なる複数のノコギリ波の幻影を作成し、それらにわずかなデチューンを施します。Detuneノブでユニゾン効果の強度をコントロールし、Timbreスイッチで最大で7つまでのLFOを有効化することで、完全アナログ領域のデチューンされたパワフルなSuper Sawを生み出します。
また、Legionのサブ・オシレーターはオクターブの変更も可能で、ノコギリ波、三角波、矩形波、およびPW波形の全てが完全にスルーゼロFMに応答します。