MUSICAL FEATURES
Stereo Dipoleは4つのマルチモードフィルターを組み合わせてサウンドをプロセスできるVCFモジュールです。フィルター前に搭載されたDriveコントロールにより、クリーンなトーンから素晴らしいビンテージ感を持ったオーバードライブサウンドまで生み出すことができ、搭載されたフィルターの組み合わせ方によってステレオ効果を出したり、複雑なフェージング、フォルマント、アシッドベースなど様々なサウンドを生み出すことができます。
Stereo Dipoleでは、独立したAとBのチャンネルがあり、各チャンネルの中にハイパス~バンドパス~ローパスをスイッチで切り替え可能な2Pole(12dB/Oct)のマルチモードフィルターが2つ(2チャンネル合わせて4つ)搭載されています。この2つのフィルターはシリアル、またはパラレルで入力信号を処理することができ、出力をDipole-A/Bジャックから取り出せます(各チャンネル内1つのフィルターのみ通過後のシグナルはPole-A/Bジャックから取り出せます)。チャンネル内2つ目のフィルターのカットオフ周波数は、メインのカットオフ(CH AであればFREQ-A)周波数にSPREAD-Aで指定した周波数を加えて決められます。SPREADは真ん中で0、±5オクターブの範囲で動きます。例えばCH Aにおいて1つ目のフィルターをHP、2つ目をLPにしてシリアルで接続し、SPREADを右いっぱいにすると、FREQ-Aから大体5オクターブの範囲のバンド内のサウンドを通すバンドパスフィルターになります。
CH A/Bは独立に使う以外に、モノ信号をA/Bの両方で異なるプロセスし、それぞれをL/Rとすることでユニークなステレオ効果を生み出すことが簡単にできるような機能も充実しています。Bの入力にパッチされていないとき、Aへの入力信号はBへもそのままルーティングされます。またStereo Freqノブ/ジャック、Stereo Resノブ/ジャックが中央に搭載され、これらはカットオフまたはレゾナンスをCH AとB両方同時にコントロール可能です。これらのノブ、ジャックはバイポーラーで、各チャンネルのFreq/Res設定に足されます。
各チャンネル及びステレオの周波数、レゾナンスコントロールのCVinジャックには全てアッテネータ/アッテヌバータが搭載されており、それらのないV/OctやSpreadコントロールは全て温度補償された1V/Octでコントロールすることが可能です。