MUSICAL FEATURES
Bard Quartetの各チャンネルに独立ゲート入力とトリガー出力、およびMIDI入力機能を追加するエキスパンダー・モジュールです。MIDI入力を利用することで、MIDI経由でのスケールのコントロール、またはBard QuartetをMIDI to CV/GATE変換デバイスとして使用することもできます。
HOW TO USE
Bard Quartetのファームウェア
Bard Quartet Expandは、ファームウェアv1.1またはそれ以上がインストールされたモジュールでのみ動作します。ロット番号がA12またはそれ以上のモジュールは、対応するファームウェアがインストールされた状態で出荷されています。
お手持ちのBard Quartetに最新のファームウェアがインストールされているか不明な場合は、ARPGボタンとμTUNEボタン を同時に押します。2つのボタンが交互に点滅した場合は、v1.1以上がインストールされています。
最新のファームウェアは’ /support ‘からダウンロードできます。
エキスパンダーを使用する
対応するBard Quartetのエキスパンダー機能を有効化または無効化するには、以下の手順を実行します。
- 1. 電源投入時にEDITボタンを押し続けます。4つのチャンネル・ボタンが順次点滅します。また、ARPGボタンも点滅します。
- 2. D#キーを押してエキスパンダーを有効化します。エキスパンダー機能を無効化するには、C#キーを押します。
- 3. 点滅するARPGボタンを押して、選択を確定します。
独立ゲート入力
エキスパンダーを利用することで、Bard Quartetはチャンネル毎の独立ゲート入力を得ることができます。この場合、Bard Quartet本体のゲート入力はチャンネル1専用となり、チャンネル2, 3, 4のゲート入力機能はエキスパンダー上の対応する入力’ GT IN2 ” GT IN3 ” GT IN4 ‘に紐づけられます。
Shift Registerアルゴリズムは、情報を全チャンネルに関連づけるために、Bard Quartet本体のゲート入力への単一のクロック信号を必要とします。
独立トリガー出力
ゲート入力と同様に、チャンネル2, 3, 4のトリガー出力機能はエキスパンダー上の対応する出力’ T OUT2 ” T OUT3 ” T OUT4 ‘に紐づけられます。
MIDIクォンタイズコントロール
MIDIクォンタイズコントロール機能を使って、スケールをMIDI信号でコントロールすることができます。チャンネルの機能を有効化するには、Bard Quartetでチャンネルを選択し、エキスパンダーのMIDIボタンを押します。これにより、そのチャンネルのMIDIボタンが点灯します。
MIDIチャンネル1から4が、Bard Quartetのチャンネル1から4をそれぞれコントロールします。グループ化されたチャンネルは、最も低いチャンネルの着信MIDIが設定するものと同じスケールに追従します。なお、MIDIはスケールの音階のみをコントロールし、Bard Quartetの他の機能には影響しません。
この機能によって、
- MIDIチャンネルは並行して動作できるため、4つのチャンネルすべてを同時にプログラムすることができます。
- Harmonyパラメータのスキャン中にコードを演奏することで、素早くスケール進行を作成することができます。
- 外部MIDIキーボードを使うことで、リアルタイムでクォンタイザーのスケールをコントロールできます。
Bard Quartetのキーボードを使ったスケール編集に戻るには、MIDIボタンを押してMIDI入力を無効化します。
MIDI to CV/GATE変換
Bard Quartet Expandでは、Bard Quartetの任意のチャンネルを’ MIDI to CV/GATEコンバーター ‘として使うことができます。特定のチャンネルを選択し、エキスパンダーのMIDIボタンを長押しすると、そのチャンネルのMIDIボタンがゆっくりと点滅します。
チャンネルがこのモードになると、スケールの編集は不可能となりますが、オクターブやゲート入力、トリガー出力およびトランスポーズといった機能の編集は実行可能です。このモードでは、MIDIを使用したスケールの設定と同様に、MIDIチャンネルの1から4がモジュールのチャンネル1から4をコントロールします。
チャンネルがこのモードの時にMIDIボタンを押すことでMIDIボタンの点滅が速くなり、そのチャンネルのスケール編集を有効化できます。このモードでは、Bard Quartetで選択したスケールに基づく、外部MIDIシーケンスのクォンタイズが可能です。
NOTE: Bard Quartetは、多くのレイヤーと機能を備えています。サンプル&ホールド、ノーマリゼーション、シフト・レジスター、アルペジエイター等で用いられるMIDI実装に関する疑問点は、/supportのMIDI implementationガイドを参照してください。