MUSICAL FEATURES
Amnisは、ユニークな機能を備えるシフト・レジスタです。ゲートとCVを生成するジェネレティヴなシーケンサー、チューニング可能なノイズ・ソース、ランダム・ゲート/CVジェネレータ、またはカオティックなシステムの中枢部として、Amnisの用途は多岐に渡ります。
Amnisは動作するために’ クロック ‘と’ データ ‘の2つの入力信号を必要とし、ほぼすべての信号をデータとして使用できます。Amnisは、これら2つの信号から常にクロックに同期した8つのゲート出力を生成し、これらの出力から階段状のCVが3種類、Slewが適用されたCVが1種類派生します。
XOR入力を使わない場合、クロックを受けた瞬間にデータへの入力信号がサンプルされてからゲートのON/OFFに変換され、Gate1から出力されます。次にクロックを受けるとGate1の出力がGate2に移り、Gate1は新しくサンプルされたゲートONまたはOFFが出力されます。このようにクロックのたびにデータがサンプルされ、出力が隣りに移るような動作をする回路はシフトレジスターと呼ばれます。
加えてAmnisは、リニア・フィードバック用のXOR入力を備えます。ここにパッチされると、シフトレジスターへはXORとDATA入力をXOR回路にかけた結果が入力されるようになります。これにより、シフトレジスターはリニア・フィードバック付きのシフト・レジスタとなり、出力にランダムネスやループ性能を持たせることが可能になります。例えば、Rob Hordijkの’ Benjolin’ や’ Blippoo Box ‘のランダムネスの源となるコア回路’ Rungler ‘も、Amnisと任意のオシレーターを使えば再現することが可能です。 また、モジュール背面の拡張ポートは’ Turing Machine ‘エキスパンダーとの互換性を持ちます。
A – クロック入力 シフトレジスタをクロックで駆動します。閾値が約2.5Vのコンパレーターベースの入力です。
B – リセット入力 高い信号が入力された場合、シフトレジスタを空にします。閾値が約2.5Vのコンパレーターベースの入力です。その後、ゲートからトリガーに変換されます。
C – データ入力 シフトレジスタに値を送信します。閾値が約2.5Vのコンパレーターベースの入力です。
D – XOR入力 デュアル入力の2番目の入力です。閾値が約2.5Vのコンパレーターベースの入力です。
E – CV Odd 奇数のゲート出力からの結果を2進法で解釈した値をCVとして出力します。0-5Vの範囲内です。
F – CV Even 偶数のゲート出力からの結果を2進法で解釈した値をCVとして出力します。0-5Vの範囲内です。
G – CV All 全てのゲート出力からの結果を2進法で解釈した値をCVとして出力します。0-5Vの範囲内です。
H – CV Slew CV All出力から派生した階段状の電圧を滑らかにしたCV出力、約0-5Vの範囲です。
I – Gate Outputs シフトレジスタの各ビットに対応する個々のゲート出力、0-8Vの範囲です。