MUSICAL FEATURES
Pressure Points(PP)は、銅のワイヤーでできたタッチプレートを押すことで、鍵盤を拡張したような機能をはたすマニュアルコントローラーです。ただしこの鍵盤は、音程ではなくCVでコントロールするものなら何でも「弾く」ことができます。
PPではタッチプレートを押すと、
- 各タッチプレート上の3つのつまみで設定された電圧をそれぞれ右側の3つのTuned Voltage Outから
- ゲート電圧をGate Outから
- タッチプレートを押す力に応じた電圧をPressure Outから
と合計5種類のシグナルを出します。タッチプレートから手を放すとGate Out とPressure Outからの電圧は0になり、Tuned Voltage Outからの電圧はそのままです。
スタンダードな鍵盤のように使うには、Gate Outをエンベロープジェネレーターに入力、Out Xをオシレーターのピッチ1V/Octインプットに入力すればOKです。更にそれを応用して
- Pressure Outを、音のシグナルが通っているモジュールのCV in に入れ、押した強さで音色が変化するようにパッチング
- Out Y Out Zを他のオシレーターのピッチ1V/Oct インプットに入れ、1本の指で3和音の切り替えをする。
というような使い方もできますし、まったく別の使い方も色々と可能です。
プリセットの記憶・切り替え・大きな展開の切り替え装置として Tuned Voltage Outから出る電圧は、最後にタッチしたタッチプレートに対応するX,Y,Zつまみなので、その行き先を様々なCV in に送ることで、上で書いたような3和音の切り替えのようなことをオシレーターのピッチ以外に対しても行うことができます。
単純な例としては、ステージ1のXノブを9時、ステージ2のXノブを3時程度にしてタッチプレート1と2を交互にタッチすることでOUT Xからの電圧がパチパチと瞬時に切り替わるので、Xの行き先のモジュールのオン、オフ的な「2状態」の切り替えに使えます。
X~Z全てを使えば3つの電圧を瞬時に切り替えられます。更に切り替えた瞬間から指を離すまではGate OutやPress Outも出力されるので、ワンタッチで劇的なシーン変化をするパッチングも可能です。
また、ゲートやOUT X等の行き先を変えたり、Press OUTやGate OUTをどのステージで取り出すかを変える(INTERFACE参照)だけで、すぐに全く予想外の使い方をすることができます。
実験してみましょう!
Brainsでシーケンサーに! (BRAINSは生産終了しました)Pressure Pointsは専用のBrainsというエキスパンダーを接続することで、クロック信号に合わせて4ステップのシーケンサーとして動作するようになります。その際にはクロックに同期しながらタッチプレートを演奏することも可能です。
チェーン可能 Pressure Pointsは 4つまでチェーン可能で拡張性が高いです(Brainsと接続時は2つまで).。
マウスオーバーで各部の説明が表示されます
PHYSICAL STRUCTURE
チェーンやBrainsの接続は背面のジャンパー設定を変え、10ピンケーブルを接続することで行います。
- Pressure Points背面図
- Pressure Pointsをチェーンする際のジャンパー設定。マスター(ラックにはめた時に一番右側になるPP)のみ丸で囲った合計3つのジャンパーを全てつけています。チェーンする際は、マスター以外のPPでは、それらのジャンパーについては全て外して下さい。3台以上チェーンする際は、チェーンケーブルを購入してください。
DEMO
- 4台のPressure Pointsをチェーンしています。右の3台のPPはメインの鍵盤として、左の1台はそのメロディー全体の音程をずらす(トランスポーズ)ようにセッティングしています(画面には映っていないですがメイン鍵盤からのピッチCVと、一番左のPPからのピッチCVをMATHSでミックスしています)。
Pressure Points Improv from James Cigler on Vimeo.