MUSICAL FEATURES
Sealegsのデザインの目標は、どんなオーディオでもできるだけ暖かく、音楽的でオーガニックな響きを与えるディレイモジュールを作ることでした。そのために、テープ、BBD、クロスフェードデジタルといった三つの異なるタイプのディレイ回路の音響特性をモデリングし、切り替えて使用できるようにしました。
ディレイに必要な完全なコントロール、多数のモジュレーション波形、そしてフィルターやColorコントロール、オーバードライブ等による音色の作り込みで非常に多彩なディレイサウンドを生み出すことが可能です。 ルーティングも変えられるリバーブも搭載し、シンセ最終段やセンド用ダブエコーのような伝統的”空間系”エフェクトにも使いやすい設計になっています。
特徴
- モデルごとの「カラー」、モジュレーション、およびサチュレーション/リミティング可能な3つのユニークなディレイモデル
- 3つのステレオ設定(PONG、L/R、Time/Width)
- エンベロープフォロアーやワウフラッターも選べる可変波形なモジュレーター
- 豪華でルーティング設定可能な1970年代風リバーブ
- ヒスとクラックルを導入するノイズコントロール
- フィルターがかかった繰り返し用にハイパスとローパスフィルターを搭載
- レベルトリム付きの入力ドライブ
- ディレイの内容を保持してループするためのモデルごとのフリーズ機能
- 最大6秒のディレイ時間(Lチャンネル)および8秒(Rチャンネル、WidthによりTimeが33%増加できるため)
- 9つのCV入力(アッテヌバータ付き)、うち一つはアサイン可能
- 安定した外部クロック同期(またはタップテンポ)
- 96kHz、32ビットステレオ浮動小数点処理
How To Use
Sealegsはデジタルモジュールですがメニュー操作などのない、極めて直感的で分かりやすいインターフェースで構成されます。パネル上のスライダーは左側がディレイ動作の設定、真ん中がモジュレーション用設定、右側にcolorやフィルターなど音色の設定が並び、各パラメータがアッテヌバータつきの上部のジャックによりCVコントロールも可能です。
音色のキモとなるモードは3種からMODEスイッチにより切り替え可能です。その音色の特徴の強さをColorパラメータでコントロールします。Colorによりどのモードでもサウンドは音楽的な劣化をさせますが、どのように劣化するかがモードごとに異なり、モードの特徴となります。
- テープモードはヴィンテージなテープエコーのエミュレーションで、Colorはテープの劣化をコントロールします
- BBDモードはバケットブリッジスタイルのディレイのエミュレーションで、BBD独特のサウンド劣化の強さやクロックの不安定性をColorでコントロールします
- デジタルモードはヴィンテージデジタルディレイのエミュレーションで、ビットレートやサンプルレートのリダクションなどデジタル独特の劣化度合いをColorでコントロールします。デジタルモードではディレイタイムを変えた際のピッチ変化がありません
Interface
マウスオーバーで各部の説明が表示されます