MUSICAL FEATURES
Bionic Lesterは独自のアグレッシブなキャラクターを備えた、2チャンネル2ポールのステートバリアブルデジタルフィルターです。フィルターのモードは連続的にノブやCVで変化し、ローパス→バンドパス→ハイパス→ノッチ→オールパス/コムと変化します。デジタルVCAはフィルター入力段へのゲインやディストーション量をコントロールします。フィルターはそれぞれ入出力を持ち、また2つのバランスを調整して出力するMix出力も搭載されています。コムフィルターではディレイやコーラス、フェージングに近い効果を得ることも可能です。
各フィルターにCV入力が3つ搭載されています。一つ目のCV入力はカットオフ周波数のモジュレーション用で、CV2とCV3はcutoff, resonance, mode, gainのどれかにアサイン可能です。gainにアサインすると入力がデジタルVCAでコントロールされます。アサインはプリセットに保存でき、Industrial Music Electronicsの他のmk3モジュールと同様、8つのプリセット間はCVでモーフィング可能です。
Bionic Lesterの各フィルターはデフォルトの設定では独立して動作しますが、ボタンを押してLinkモードに入ることでコントロールやシグナルのルーティングを切り替えることができ、パッチングの手間を省けます。Linkモードの設定はメニューより行い、つぎの設定が可能です
- A CTL: カットオフの設定が変わり、AはそのままフィルターAのカットオフでコントロールされますが、BはフィルターAのカットオフに自身のカットオフ値を加えた値が実現するカットオフになります。これにより、AのカットオフでBのカットオフもコントロールされます。
- SERIES: フィルターBへのシグナル入力は無視され、フィルターAからの出力が入力されるようにルーティングされます。AとBのコントロールは独立で、途中にディストーションの入ったシリアルフィルターとして動作します
- 4 Pole: 信号のルーティングはSERIESと同じですが、AのコントロールでBもコントロールされます。これによりパラメータが同じ2つの2ポールフィルターがシリアルに繋がれ、出力Bからは4ポールフィルターシグナルが出力されます。出力Aからは2ポール出力、Mix出力はバランスを真ん中にしたとき3ポール出力となります。
- STEREO: フィルターA/Bの入出力は独立していますが、AのコントロールでBもコントロールされます。AとBをステレオLR出力とすることで、ステレオ入出力のフィルターとなります。
CVのアサインに加えリンク設定もプリセットに保存できます。その他のプリセット設定はエンコーダーを押しながらディスプレイ横のボタンを押すことでアクセスできます。