MUSICAL FEATURES
Frap Tools Masteroneは、ユーロラックと外部機器との接続のために設計された、Frap Tools CGM(Creative Mixer Series)の最終出力モジュールです。 4つの独立した出力セクションにそれぞれ異なるNeutrik製コネクターと調整可能なゲインレベルを備えることで、スタジオおよびライブでの様々なセットアップに対応します。入力端子を省き、バランス型XLR出力、および1/4″仕様の出力のみを備える本機は、ユーロラック・システム外部へのゲートウェイというMモジュールのコンセプトをさらに推し進めたものです。
- ピーク・メモリー機能付き、2×12セグメントLEDのVUメーター
- 出力レベルをLine/Instから選択できる1/4″ TRS出力ペア
- 出力レベルをLine/Micから選択できるステレオ/デュアル・モノXLR出力
- 1/4″ TRSヘッドフォン出力
- アッテネーター付きの1/4″ TRS AUXモノ出力
- ChannelおよびGroupモジュールのPFL機能を利用できるクロスフェーダー・ノブ
HOW TO USE
Masteroneでは、4つまでのグループをミキシングできます。全てのグループは8つまでのチャンネル・モジュールをミキシングできるため、マスターは32のチャンネルを扱うことが出来ます。チャンネルにQSC(Quad Stereo Channel)を使用した場合の最も大きな構成は、トータル128チャンネルのミキサーとなります。また、PFL(プリフェーダー・リスニング)機能を利用できるヘッドフォン出力を備える事で、チャンネルとグループを最大限に活用できます。
XLR Balanced Stereo Outputs
2つのXLRコネクタは、6dBの追加ゲインを見込めるバランス出力を提供します。多くの場合でDIボックスをバイパスすることができます。
TRS Stereo Outputs
これら1/4″の出力は、標準TSケーブルをパッチしてアンバランス出力として使用することも、TRSケーブルを使用してバランス機器と接続することも可能です(グラウンドをリングとスリーブの両方にルーティングすることで、アンバランス出力よりも優れた性能を発揮します)。
Attenuation Switches for Flexible Connectivity
2つのステレオ出力レベルが高すぎる場合は、それぞれのスイッチで減衰することができます。XLR出力のLine/Micスイッチは約30dB、TRS出力のLine/Instスイッチは約15dBの減衰となります。
Stereo Headphones Output with Pre-Fader Listning
ヘッドフォン・セクションでは、独立したボリューム・ノブでマスター出力をモニターすると同時に、チャンネルやグループのPFL機能を利用することができます。PFLクロスフェーダー・ノブをブルーのセクションに向けて回すと、PFLモジュールがマスターの合計にブレンドされます。
Mono Output with Attenuator
ステージ上に追加のモニターが必要な場合や、スタジオでシステム全体をビンテージ・アンプに通してパラレル・プロセッシングを行いたい場合には、AUXモノ出力が便利です。この出力からは2チャンネルの合計を専用アッテネーター付きのTRS出力で提供します。アッテネーターはラインレベルを15dB減衰させるか、6dB増幅することが出来ます。
12-LED VU Meter with Memory
精密なVUメーターが-40から+15dBまでの信号の振幅をモニターし、上部のLEDはピーク・メモリーを表示します。
Link System
CGMモジュールの中にはQSCのように単体で動作できるモジュールもありますが、CGMは他のユニットと接続して複雑なミキシング・コンソールを構築する事で、その能力を最大限に発揮します。そのため、Link Systemと呼ばれる新しい接続ケーブルのセットが準備されています。Link Systemには以下の3種類のケーブルが含まれます。
- Group to Channel Cable
- Master to Group Cable
- Group to Group Extension
CGMを構築する最初のステップは、チャンネルをグループに接続することです。接続には10ピンのIDCソケットを持つ特別なGroup to Cannelリボンケーブルを使用し、モジュール背面の2列のピンヘッダーと、グループの基板の同じ位置にある2つのピンヘッダーを接続します。グループに接続すると、全てのチャンネルはオーディオ信号、電源、およびコントロールをシェアします。そのため、PSUへの接続はグループにリンクされているチャンネルのうち、1つだけで十分です。
Linking Masters and Groups
マスターとグループの接続が必要になるのは2つの場合で、単一グループの機能性の拡張、または更なるグループのミキシングです。Link Systemのパーツには、ストリップとそのエクステンションの2種類があり、用途に応じて使い分けます。
MasteroneにはMaster to Groupケーブルが同梱されているため、一台のグループをリンクできます。Master to Groupケーブルには3つのIDCコネクターがあり、ひとつはマスター用、ひとつはグループ用、もう1つは他グループへの接続の拡張用です。2台以上のグループの接続には、Group to Group Extensionが必要で、このケーブルには2つのIDCソケットと1つのIDCプラグがあります。プラグを3つ目のMGソケットに接続することで、さらに2つのグループをマスターにリンクできます。Group to Groupソケットは、おおよそ72HPのグループ構成をマウント出来るように間隔を空けて配置されているため、4台までのQSCをリンクできます。さらに多くのGG Extensionを連結して4つ目のグループを追加したり、より大きいチャンネル構成(最大で8つのQSC)のグループの接続も可能です。なお、Master to Groupケーブルは単品での販売はしていません。
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