MUSICAL FEATURES
USB接続していない時、ES-8はオーディオインターフェースではなくスタンドアロンモードとなり、ADATの入出力とアナログ信号を変換するAD/DAコンバーターモジュールとして動作します。
- 入出力チャンネル数: 入力x12、出力x16
- サンプル・レート: 44.1kHz,48kHz,88.2kHz,96kHz
- ES-8は高品質なクロックを持ち、オプションでADAT入力からのクロックと同期することも可能です。
- オーディオ・サンプル: 24ビット
- 出力ジャック: 8×3.5mm TSジャック, DCカップルド出力
- 最大出力電圧: 約+/-10V DC
- アナログ入力ジャック: 4×3.5mm TSジャック, DCカップルド入力
- 入力電圧レンジ: 約+/-10V
- デジタル入出力: 1xADAT入力、1xADAT出力
- 拡張ヘッダー: 1xES-5用ソケット、1xES-6用ソケット
- USBソケット: タイプB
- ドライバー・サポート: USB2.0(macOS及びiOSはドライバーのインストールは不要、Windows 7,8,10はWindowsドライバーをこちらからダウンロードし、インストールしてください。)
CONTROL
マウスオーバーで各部の説明がポップアップします
DAWのメーターで見えるDC”ノイズ”について
ES-8をコンピュータと接続して入力をモニターしていると、下の画像のように入力がないにもかかわらず0でないレベルが表示されます。
これはES-8の入力がDCカップリングであることに起因するDC(一定の電圧)成分になりますが、DAWのメーターはこれを過大評価して表示してしまい、実用上は気にせずご使用いただけます。このことについて以下に説明します。
まずこのDC信号のレベルを評価すると、dBでメーターレベルが-48dBくらいで、これはレベルの比に直すと0dBの信号の約256分の1となります。0dBが5Vに対応するので、メーターが-48dBとなるDCは5V/256=約0.02Vとなります。また、上の画像ではクリップの波形を表示していますが、中心で一直線になっているのを確認できます。
-48dBが振れ幅0.02V程度の信号ということがわかりましたが、これはどのくらいの大きさなのでしょうか。もしこの信号が音として聞こえるような信号であれば、0.02V程度のレベルでも、人間の耳は本来録音したかったものとは別のノイズとして聴きとることができます。なのでDAWのメーターの目盛りは、そのような-48dBの信号でも聴覚上のレベルに合うように設定されていて、音の信号を評価するのであれば正しい表示をしています。
ですが入力が音ではなく動かないDCのような場合、このメーターのレベルは実態を反映しません。まずDCなので音としては存在しません。あとは考えられる影響としては本来の入力信号とミックスされた時に干渉して入力信号の変形や歪などを起こすことですが、上述のようにそもそも-48dBというのは大きさが0.02V程度なのでこの影響も(非常に大きい信号を入れるのでなければ)ほぼありません。
以上をまとめると、
- DAWのメーターは音として信号を評価する目盛りになっており、聞こえるような信号であると仮定して入力を評価する。-48dBは音であれば十分聞こえる大きさのため、メーター上ではあたかも(画像のような)それなりの大きさの信号として表示されている。
- だが実際は音ではないDCなので単体では聞こえない
- 本来の入力に干渉する信号としてみても0.02V程度のオフセットなので問題はない
ということになります。安心してご利用ください。
DEMO