MUSICAL FEATURES
主な特徴
- フルアナログのサウンドエンジン
- アグレッシブなアシッドフィルター
- さらにサウンドを破壊するオーバードライブ
- トランジスターベースのサブオシレーター
- 音量、カットオフ、ピッチそれぞれ個別のエンベロープ
- BBDベースのデチューン
- FMやカットオフのモジュレーションに使える同期可能、複数波形を搭載したLFO
- ノイズソース
- 直感的で使いやすい64ステップシーケンサー
- トランスポーズ可能
- パターンランダマイズ
- アルペジエイター
- カットオフをオートメーションできるモジュレーショントラック
- 微分音も使えるユーザースケール&ファクトリースケール
- アナログクロック入出力
- CV/Gate入出力
- MIDI INとTHRU搭載でキーボードからもプレイできます
- 16パターンのバンクを8つ搭載
- コンパクトで耐久性のあるアルミ筐体
Interface
マウスオーバーで各部の説明が表示されます
How to Use
Sequencer
シーケンサーのPlayボタンを押してシーケンスをスタートさせます。ステップボタンを押すとそのステップでC3、長さ10%のゲートでシンセが鳴るようになります。ステップボタンを押しながらSELECT/GATEエンコーダーを回すとゲート長が、SELECT/GATEエンコーダーを回すとゲート長が、BACK/NOTEエンコーダーを回すとピッチが、オクターブボタンでオクターブが変更されます。また外部のMIDIキーボードなどをつなぎ、ステップボタンを押しながらMIDIキーボードのノートを押すとそのステップに押した音階をプログラムできます。ゲート長が100%になると、次のステップもONでもゲートがつながり、エンベロープがトリガーされません。シーケンスの再生中にSELECT/GATEエンコーダーを回すとシャッフルの量がコントロールできます。
SHIFTボタンを押しながらシーケンサーのステップボタンを押すと、ボタンごとに異なるシーケンスパラメータを設定します。ボタンごとの設定項目は次のようになります。設定後はBACK/NOTEエンコーダーを押して戻ってください。
- Accent: ステップごとのアクセントの有無を設定します。70%の明るさのステップがゲートONのステップとして表示されます。アクセントをつけたいステップを押すと100%の明るさとなり、そのステップではVCAのゲインとVCFのカットオフが少しずつ大きくなります。
- Slide: ステップごとのスライドの有無を設定します。70%の明るさのステップがゲートONのステップとして表示されます。スライドしたいステップを押すと100%の明るさとなり、そのステップではピッチがスライドします。
- Mod: ステップごとのカットオフ周波数をシーケンスします。カットオフを設定したいステップを押しながらカットオフノブを回すことで、ノブ位置とVCF CVで決まるカットオフからどれくらいずらすかを設定できます。また、RECORDボタンを押しながらカットオフノブを回すとリアルタイムでステップごとのカットオフを記録できます。カットオフモジュレーションを消去したい場合は、SHIFT+CLEARを押してからモジュレーションを消したいステップを押します。
- Pitch Env: ステップごとのピッチエンベロープを設定します。ドラムサウンドのシーケンスに特に有効です。ピッチエンベロープを設定したいステップボタンを押しながらGATEエンコーダーを回すとピッチエンベロープのディケイが、NOTEエンコーダーを回すとピッチエンベロープのアマウントが調整できます。
- Last Step: シーケンスの最後のステップを、NOTEエンコーダーを回すかステップボタンを押すことで設定します。最初のステップを設定することもできます。GATEエンコーダーを回すか、ステップボタンを2つ同時に押して指定します。
- Play Mode: NOTEエンコーダーを回して、再生モードを前進(FWD)、逆進(BWD)、ランダム(RND)、ピンポン(PP)、端のステップを2回再生するピンポン(PP2)から選択します。またステップごとのトリガー確率もここでプログラム可能です。ステップボタンを押しながらSELECT/GATEエンコーダーを右に回すと、そのステップのゲートされる確率を100%から減らせます。またエンコーダーを左に回すと、2周に1度トリガーする、といった確定的なトリガー条件(1/2と表示)も設定可能です。
- Transpose: リアルタイムのトランスポーズが可能です。ステップボタンの明るさの違いで白鍵盤と黒鍵盤を表す疑似的なキーボードが表示されるので、ステップボタンを押して半音単位でトランスポーズ可能です。オクターブボタンでキーボードのオクターブを変更できます。ボタンを押している間だけトランスポーズしますが、押しながらGATEエンコーダーを押すとボタンを離してもトランスポーズしたままになります。
- Scale: スケールを設定します。SELECTエンコーダーを回すと使用スケールを変更できます。最初はファクトリープリセット(クロマチック・メジャー・マイナー・メジャーペンタトニック、マイナーペンタトニック・ホールトーン・メジャーブルース・マイナーブルース)が並び、その後ユーザー定義のスケールとなります。左側12個のステップボタンがスケールを指定するキーボードになっているので、それをON/OFFしてスケールを指定してください。指定したスケールを保存するにはRECボタンを長押しします。
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Arpeggiator: アルペジエイター機能にアクセスします。ステップボタンがキーボードに対応するので、音符を選択して押すとアルペジエイターがBPMに合わせて走ります。アルペジエイターが有効な間、打ち込まれているシーケンスは無効になります。指を離してもアルペジエイターをそのままにしておきたい時はSELECT/GATEエンコーダーを押すとラッチします。アルペジオをそのまま記録したい時はRECボタンを押せばシーケンスパターンが上書きされます。
アルペジオの設定はSELECTエンコーダーを回して項目を変更し、BACKエンコーダーを回して項目の値を変えます。項目は次の通りです。
BPM: アルペジオ中に内部クロックのBPMを変更します
DIR: アルペジオが指定した音階を再生する順序を変更します。
OCT: アルペジオのオクターブを変えます
PAT: BPMのクロックそのままではなく、そこからすこし間引いたリズムパターンを選択できます
GAT: アルペジオのゲート長を設定します
SRC: アルペジオの音階を選ぶソースを、キーボード(PIA)と現在のシーケンス(STP)で切り替えます。現在のシーケンスの場合は、アルペジオの音階選択にキーボードではなく現在のシーケンスを使います。 -
LFO: モジュレーションに使用しているLFOの設定を行います。設定はSELECTエンコーダーを回して項目を変更し、BACKエンコーダーを回して項目の値を変えます。項目は次の通りです。
SHP: LFO波形の形を変えます。
SYN: LFOをBPMに同期するかを選択します。同期している時、LFO RATEノブはBPMの整数倍、整数分の1のスピード間を不連続に切り替えます。
RST: ゲートが出るたびにLFO波形をリセットするかどうかを切り替えます -
Randomize: パターンのランダマイズを行います。ランダマイズは対象となるパラメータとランダマイズのレンジをコントロール可能です。例えばアクセントをランダマイズしたい場合、ACCボタンを押すとランダマイズされます。ボタンとパラメータの関係は次の通りです。
ACC・・・アクセント
SLIDE・・・スライド
MOD・・・カットオフモジュレーション
PITCH ENV・・・ピッチエンベロープ
LAST STEP・・・STEP ONの確率
PLAY MODE・・・STEP PLAY確率
TRANSP・・・ゲート長
SCLAE・・・音階
PATTERN・・・全パラメータあるパラメータのランダマイズレンジを変えるには、対応するパラメータのボタンを押しながら、SLECT/BACKエンコーダを回して下限/上限を設定します。
- Clear: ステップ上のパラメータの様々なクリア機能にアクセスします。ステップボタンを2つ押すとその間のステップ全てがクリアされます。GATEエンコーダーを押すと全ステップがクリアされます。アクセント、スライド、VCFモジュレーション、ピッチエンベロープの4つのパラメータ設定のみを個別にクリアすることも可能です。例えばアクセントの場合はSHIFT+ACCENT→SHIFT+CLEARと押し、ステップボタンを選択すると指定したステップのアクセントパラメータのみクリアされます。
- Copy: ステップ範囲を指定、または全ステップのコピーが可能です。ステップボタンを押してそのステップの全パラメータ(ゲート、ノート、アクセントやスライドetc)をコピーします。2つのステップボタンを押すとその範囲のステップが全てコピーされ、GATEエンコーダーを押すと全ステップがコピーされます。1ステップのみコピーしたい場合はCopy機能にアクセスしなくても、ステップボタンを押しながら<BARボタン(Copyボタンの上)を押せばそのステップをコピー可能です。
- Paste: コピーしたパターンやその一部をペーストします。ペーストしたい箇所の先頭ステップに相当するステップボタンを押すことでコピーしたステップ範囲の全パラメータがコピーされます。また個別のパラメータ設定のみを個別にペーストすることが可能です。例えばアクセントの場合はSHIFT+ACCENT→SHIFT+PASTEと押し、ステップボタンを選択すると指定したステップのアクセントパラメータのみペーストされます。
- Bank: それぞれが16パターンを格納した8つのバンクの選択を行います。ステップボタンでバンクを選択してください。
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Pattern: パターンの呼び出しやセーブを行います。現在選択しているスロットにが点滅しているので、そこにそのままセーブしたい場合はRECボタンを押します(Patternページにいない時、これはSHIFT+RECのショートカットで可能です)。他のスロットに保存したい場合は、そのスロットのステップボタンを押しながらRECボタンを押します。パターンが入っているスロットのパターンを消したい場合は、OCTボタンを両方押しながら消したいスロットのボタンを押し、続けてSELECTエンコーダを押すと削除が確定します。
パターンを呼び出したい場合は、対応するステップボタンを押します。現在再生中のパターンが最後まで再生されると呼び出されたパターンが再生されます。即座にパターンを切り替えたい時は+OCTボタンを押しながらステップボタンを押してください。またPatternページにいない時、SELECTエンコーダーを押しながらBACKエンコーダーを押すと、保存されているパターンがリロードされます。保存されたパターンを色々と編集した後にいきなり戻せるので、ライブパフォーマンスでも効果的です。
SELECTエンコーダーを押しながらパターンボタンを連続して押すことで、パターンチェーンもできます。他のパターンを選択するとパターンチェーンをやめます。
パターン設定ページではパターンのコピーとペーストも可能です。CopyやPaste設定ページの操作と同様、コピーしたいパターンのステップボタンを押しながら<BARボタン(Copyボタンの上)を押せばそのステップをコピーし、ペーストしたい先に対応するステップボタンを押しながらBAR>ボタン(Pasteボタンの上)を押せばそのステップをペーストします。
Keyboard Mode
シーケンス停止中にSHIFTを押しながらPlayボタンを押すとキーボードモードとなり、ステップボタンで簡易キーボード演奏ができます。ステップボタンの明るさの違いで白鍵盤と黒鍵盤を表します。オクターブボタンも有効です。SELECT/GATEエンコーダーでマスターのグライド設定できます。キーボードの音階は、設定したスケールの影響を受け、スケールから外れた音階はスケール内に寄せられます。
Configuration Menu
Configメニューではグローバルな設定を変更できます。Configメニューに入るには、SHIFTを押しながらCONFIGボタンを押します。設定はSELECTエンコーダーを回して項目を変更し、SELECTエンコーダーを押しながらBACKエンコーダーを回して項目の値を変えます。項目は次の通りです。
CLK: クロックソースを内部・外部で切り替えます。
MIN: MIDI INに使用するチャンネルを切り替えます
MOT: MIDI OUTに使用するチャンネルを切り替えます
MCK: MIDI CLOCKの出力のON/OFFを切り替えます
BRF: BAR FOLLOW、表示するシーケンスの小節が再生中の小節に追従するかどうかの設定です
VOL: 出力音量のコントロール
TUN: マスターのファインチューン
BKP: パターンメモリーバックアップ。SELECTエンコーダーを押すと”TX”と表示されるので、SELECTエンコーダーをもう一度押すと、CV OUTジャックからオーディオが流れます。それを録音することで、パターンを記録できます。パターンをロードする際は、”TX”の表示の際にSELECTエンコーダーを回すと表示が”RX”となったらもう一度エンコーダーを押し、待機状態にします。CLK INに録音したオーディオを流し込み、完了するとパターンがロードされます。
CAL: カリブレーション。VCOのカリブレーションを行いますが、通常は不要です。
VER: SELECTエンコーダーを押すとファームウェアバージョンを表示します
RST: SELECTエンコーダーを2回押すとファクトリーリセットします
Firmware Update
ファームウェアアップデートは次の手順で行ってください。
- 本ページ上部のスペック欄に記載のファームウェアへのリンクからファームウェアのオーディオファイルをダウンロードします。
- ラップトップやスマートフォンなどからファームウェアファイルを再生する準備をします。再生にはVLC Playerなどが推奨されていますが、正しく元のオーディオを再生できればどの再生ソフトを使用しても構いません。Ableton LiveではWarpは外して再生しましょう。
- DB-01のクロック入力にオーディオ再生デバイスの出力をつなぎます。
- FM LVLノブを9時の位置に設定します。SELECT/GATEとBACK/NOTE両方のエンコーダーを押しながらユニットの電源を投入します。
- DB-01がファームウェアアップデートモードに入るので、オーディオファイルを再生し、再生が終わるまで待ちます。
- 再起動すると最新のファームウェアになります。