MUSICAL FEATURES
UniFXは、ユーロラック・シンセサイザーまたは外部機器のどちらかをエフェクトプロセッサーに使用するような相互接続を提供するコンパクトで柔軟なエフェクト・インターフェイスです。UniFXではオーディオ信号のレベルを再調整し、ドライ/ウェットミックスの電圧コントロールを提供し、メイン信号とエフェクト信号のソース交換もスイッチによって可能です。
HOW TO USE
エフェクト・ループの設定
UniFXによって、ペダルを用いたユーロラック・オーディオ信号の処理、または逆にユーロラックを用いた外部機器信号の処理が簡単になります。フロントパネルの2組のモノ入出力ジャック‘IN’と‘OUT’は、それぞれユーロラックレベル用の3.5mm、ペダルレベル用の1/4インチです。モジュール中央のスイッチ設定を変更することで、どちらの入出力ペアをメイン信号とし、どちらをFX Send/Returnとするかを切り替えることができます。
- ギターペダルやアウトボード機材を使ってユーロラックのオーディオ信号を処理するには、スイッチを’PEDALS‘位置に設定します。ユーロラックのソース信号を3.5mmの入出力ペアにパッチし、任意のペダルエフェクター等を1/4インチ入出力ジャックに接続します。
- ラインレベル機器、またはギターをユーロラック・モジュールで処理するには、スイッチを’EUROFX‘位置に設定します。ラインのソース信号を1/4インチ入出力に接続し、フィルターやエフェクター等のモジュールを3.5mm入出力にパッチします。
オーディオレベルのスケーリングはおおよそ±12dBで、幅広いペダルを使用できます。
ミックス・コントロール
FX MIXパラメータは、入力、およびFXリターン信号のドライ/ウェット・バランスをコントロールする可変クロスフェーダーで、エフェクトミックスの量はノブ上の白いLEDで示されます。ノブが最小値の設定では、入力信号のみが出力され、LEDは消灯となります。反対にノブが最大値に設定された場合はエフェクトのリターン信号のみが出力され、LEDが完全に点灯します。ノブを中央に設定した状態で50/50のミックスバランスとなります。
このパラメータは、’MIX‘とラベルされたCV入力を使用して自動化することも可能で、この場合のノブ位置は着信信号のバイアス・コントロールとして使用されます。パラメータの最大範囲は10Vppであるため、±5Vの一般的なLFOを使用した場合はノブ位置を中央に設定することでFX MIXを上下に完全にスウィープできます。
VCAとフィードバック効果
本機の回路はDCカップリングでVCAに基づいているため、オーディオまたはコントロール電圧のための一般的なVCAとして使用することも可能です。唯一の違いは、コントロール入力が逆方向に作用することで、電圧が増加することで信号レベルが減少します。実行するには、シンプルにメイン信号を3.5mmの入出力ジャックにパッチし、1/4インチのジャックには何も接続せず、スイッチを’PEDALS’ 位置に設定します。FX MIXコントロールを最大値まで上げ、ドライ信号が出力されないように設定し、MIX CV入力には負極に向かうコントロール電圧をパッチします。
また、UniFXのスイッチング・エフェクトループ構造はフィードバック効果を簡単に作成することができます。実行するにはスイッチを「誤った」モードに設定し、FX MIXコントロールの値を下げることで、FXセンドに戻されるFXリターンの量を増加させます。MIX CV入力は、実験的なVCフィードバック効果に利用できます。
フィードバック変調のパッチ例
信号を3.5mmの入出力に、ギターペダルを1/4インチ入出力に接続し、スイッチを’EUROFX’モードに設定します。MIX CV入力には無極に向かうコントロール電圧をパッチし、ノブ位置でバイアスを調整してエフェクトのフィードバック量をコントロールします。このパッチは、リバーブエフェクトの使用で特に興味深い効果が得られます。